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悪質な交通事故に「危険運転致死傷罪の適用を目指して」 11歳の娘を失った父親が警察で講演

11.19(水)22:08
悪質な交通事故で娘を失った父親が、愛知県警の警察官に「危険運転致死傷罪の適用を目指して捜査することが遺族への最大の支援」と訴えました。
波多野暁生さん(48)は2020年3月、東京都葛飾区で娘の耀子さん(当時11歳)と横断歩道を歩いていた際、赤信号を無視した車にはねられました。
耀子さんは死亡し、波多野さんも重傷を負いました。
運転手は危険運転致死傷罪で起訴され、懲役6年6カ月の判決が確定しています。
講演には県内の警察署の交通課長など約200人が参加しました。
波多野さんは、検察などに危険運転致死傷罪の適用を繰り返し申し入れ、起訴されたという経緯を語りました。
そして「危険運転致死傷罪の適用を目指して捜査することが遺族への最大の支援」「適用された事例の共有が不可欠」と訴えました。
波多野さんは講演後、「危険運転の立証が難しいと先入観がある中で捜査するのと、いやできるんだと捜査するのでは結果が違ってくる」と話しました。
危険運転致死傷罪は、過失運転致死傷罪より量刑が重いものの、適用要件があいまいで、改正に向けた議論が進んでいます。





