
大分の大規模火災 “密集地・飛び火”の火災は名古屋でも… 近くで火事が起きたらどうすれば?対処法を消防に聞く

寒くなり乾燥するこの季節に心配なのが火災です。18日午後5時45分ごろ、大分市で「家が燃えている」と周辺住民から通報がありました。当時、市内には強風注意報が発表され、火は瞬く間に周囲の建物に燃え広がりました。
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この火事で住宅や空き家など170棟以上が延焼し、隣接する山にも燃え移りました。県によりますと、焼け跡から1人の遺体が見つかったということです。
被害が拡大した要因とみられるのが「海沿いの強い風」です。風に乗った火の粉が舞い、地元住民によると、火災が発生した住宅地から1キロ以上離れた沖合の無人島からも火が上がったということです。
飛び火による火災の拡大は、名古屋でも…
“火の粉”が舞い上がり飛んでいく様子も
おととし、千種区の吹上駅近くの住宅密集地で起きた火災。激しい炎が上がり、看板制作会社の作業所兼倉庫や住宅など、あわせて9棟が焼けました。
消防隊員が上空から赤外線カメラで撮影した映像からは、火の粉が現場から舞い上がり、風に流されて遠くまで飛んでいく様子が確認できます。
(名古屋市消防局 消防課・西尾尚洋さん ことし2月)
「赤外線カメラでは、細かい火の粉まで確認が可能になる。市内の建物火災でも遠方まで火の粉が飛散する。乾燥していたことで大規模な火災に発展した可能性がある」
大分の火災も「飛び火」が関係していると、名古屋市消防の担当者は指摘します。
(名古屋市消防局 消防課・谷川聖彦さん)
「強風注意報も発令されていたということで、風が強かったのだろうと。そこから飛び火があったのだろう」
住宅密集地は特に注意を 近くで火災が発生したら?
また今回の火災で注意したいのが、「住宅密集地」での発生。被害が広がりやすくなる原因の一つです。
(名古屋市消防局 消防課・谷川聖彦さん)
「住宅が密集する地域だと、道路幅が狭くて消防車、救急車がなかなか接触できない。建物同士が近いので、延焼の危険が非常に高い」
乾燥するこれからの季節、近所で火災が発生した場合の注意点は。
(名古屋市消防局 消防課・谷川聖彦さん)
「洗濯物を中にしまっていただいたり、燃えやすいものを置かないなど、ご協力いただければ」





