GWの行楽 家庭弁当の食中毒に注意 トマト・おひたしは「熱くないものの近くに」

ゴールデンウィークは中盤。家族でピクニックに出かける方も多いと思います。気温や湿度が高くなるこれからの季節、注意したいのが「食中毒」です。
「名古屋市港区のとだがわこどもランドです。平日ですがGWということもあり多くの家族連れでにぎわっています」(高根記者)
「天気よかったので、子どもも公園行きたいって言ったので来ました」
「公園で遊びに来ました。そんなに暑すぎないくらいです」
「お母さんはいま仕事。(お父さんと3人で来た?)うん」
手作りの弁当を楽しむ家族もいますが、食中毒への対策や工夫は。
「ちょっと暑いのでおなかにあたらないように保冷剤をいっぱい入れてきました」
「冷まして入れてきました。なるべく汁気のないもののほうがいいかなと思って」
ごはん盛り付けの際は「扇風機」

名古屋市内で弁当を販売する店では…
「GWに入り、気温が高くなってきているので、食中毒は怖い時期に入ります。夏までにはまだ期間があるというところで油断しがちだけど怖い時期」(toto vege 祖父江ゆかり代表)
弁当を販売する店にとっては「食中毒」の対策が必要な時期です。ごはんを盛り付ける際に、小さな扇風機を使っています。
いったい何をしているのでしょうか?
「ご飯を急速に冷ましている。温かいうちにご飯の上におかずを並べてしまうと温度帯が10℃から60℃の間が一番菌が繁殖しやすいのでなるべく早くそこの時間帯を通過して冷ますということを心掛けている」(toto vege 祖父江ゆかり代表)
「(菌を)つけない、増やさない、やっつける」

ほかにも「包丁などは使ったらすぐに食洗器にかけて消毒する」 「今月から夏までの期間は、雑菌対策で水分が多い食材の使用を控える」などの対策をしています。
「まずは安全なものを安心して食べてもらうが第一。基本を徹底するようにしている。作業前の手洗いアルコール消毒は徹底している。油断してしまうとどこかで抜けが出たりするので」(toto vege 祖父江ゆかり代表)
では、家庭で弁当を作る際に気をつけるポイントは?名古屋市の食品衛生課に聞きました
「(菌を)つけない、増やさない、やっつけるのこの3つになります。つけないというのは手をしっかり洗って調理する。ほかの食材についていた菌を別の食材に移さないように気をつけていただく」
「増やさないというのは、温度をしっかり低くすることで、食中毒が増えにくい温度帯にする工夫になります」
「あとはやっつけるというのは加熱などで菌がついていたとしても、加熱をして殺菌することでやっつけていくというのがポイントになります。」(名古屋市 食品衛生課 小泉梨花さん)
トマトの置く場所に問題が

実際に記者が作った弁当を見てもらいました。
「『ミニトマト』のヘタを取っていただいていると思うんですけど、ヘタの部分には菌が付くということ。それを取っていただいた上で、入れていただいたのは、すごく衛生的だなと思います。」(名古屋市 食品衛生課 小泉梨花さん)
しかし、トマトの置く場所に問題があるといいます…。
「ご飯などが温かい状態ですとその生野菜も温まってしまうということがあると思うので、おひたしは冷えた状態で入れていると思うので、熱くないものの近くに置くのがよい」(名古屋市 健康福祉局 食品衛生課 小泉梨花さん)
弁当を運ぶときにもポイントが…
「作ってすぐ食べるものだと菌が増える時間がないと思うが、朝作ってお昼食べるとなると食べるまでに時間が空いてしまうので保冷をして温度を下げた状態をキープするなど工夫が必要」(名古屋市 健康福祉局 食品衛生課 小泉梨花さん)