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夏は児童を公用車で送る 熱中症対策で新施策 岐阜県川辺町

06.19(木)16:44
小学生の熱中症対策をめぐり、岐阜県川辺町では新しい取り組みを始めます。
「各自治体でさまざまな熱中症対策が取られるなか、川辺町では来月から小学校低学年は公用車で下校することになります」(メ~テレ 舘京香 記者)
夏休みを除く7月から9月の間、町内の3つの小学校に通う1、2年生のうち、通学距離がおおむね2.5キロ以上の21人を町の車で自宅近くまで送り届けることになりました。
今年5月に就任したばかりの木下宙町長肝いりの政策です。
「この間まで保育園やこども園に通っていた子どもたちが集団で炎天下の中帰っていて、本当に命の危険があるんじゃないかと。これに対してまずは手を打ちたい」(木下町長)
子どもたちが乗るのは、町議会の議長などが使う公用車2台です。
「稼働率があまり使われていなかった議長車も含めて、使えるものは使おうと。まずはそこにスポットを当てて運用させてもらった」(木下町長)
19日はその公用車で、子どもたちを送り届けるルートの確認などを行いました。自宅近くや公民館、集団登校の際の集合場所などまで送り届けます。
高学年への利用拡大なども検討

公用車を用いた熱中症対策に保護者は…。
「うちの子が対象になってすごくうれしい。子どもたちが帰ってくると、すごく汗でべたべたの状態。熱中症や水筒の水を心配していた」(対象となる子どもの保護者)
炎天下の中歩く通学路には、道幅の広い幹線道路や川沿いの道、そして山の道もあります。
「1、2年生だけでなく、高学年も厳しい通学路なので、ゆくゆくは考慮してもらえるとありがたい」(対象となる子どもの祖父)
町は今年度試験的に運用して、今後スクールバスの使用や高学年への利用拡大などを考えていきたいと話しています。