暑さで増える熱中症の119番通報 搬送者の約6割は高齢者 暑さを感じにくいため室内での発症にも注意 名古屋市防災指令センター

危険な暑さが続く中、名古屋市や津島市など10の市町村から119番通報を受ける名古屋市防災指令センター。
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(オペレーター)
「119番です。火事ですか?救急車ですか?」
きのうは救急を示す白いランプがひっきりなしに点灯。なかには熱中症が疑われる救急要請も。
(オペレーター)
「熱中症ということですけども、本人は痛いとか苦しいとかはないですか?作業中の熱中症ですね」
名古屋市消防局が名古屋工業大学と共同で行う研究データでは、危険な暑さを予想した17日・18日・19日の3日間は、いずれの日も熱中症による搬送者を100人以上と予想。
実際には熱中症の疑いでの搬送者は17日が35人、18日が38人と予想を下回りました。
消防局は個人の熱中症予防により搬送者数が減った可能性があるとみていますが、引き続き注意が必要とのこと。
暑さを感じにくい高齢者は室内でも熱中症に注意
名古屋市消防局は室内ではエアコン、扇風機を適切に使ってほしいと強調します。特に高齢者には注意して欲しいといいます。
(名古屋消防局 救急部 石田卓也さん)
「(熱中症疑いの搬送者は)65歳以上の方が約6割。高齢の方は暑さを感じにくく、室内でも(熱中症が)起こることがあります」
そして、命の危険が迫ったら、ためらわずに119番通報が必要ですが、消防への通報で心がけてほしいことがあるといいます。
(名古屋消防局 救急部 石田卓也さん)
「固定電話だと出動する場所がピンポイントで分かるが、携帯電話では大まかな場所しか分からないので、住所か分かりやすい目標物を言っていただくと迅速な出動につながる」
さらに、救急車が到着するまでの間、周りにいる人は患者に水分をとらせることが命を救うための有効なサポートになるということです。危険な暑さには、この後も注意が必要です。