夏場は「耳トラブル」に注意 水遊びで子どもが中耳炎に…大人もイヤホンで炎症の恐れも

暑い夏の時期は、耳のトラブルが増えるといいます。水遊びで子どもが中耳炎になりやすい意外な理由とは?大人は普段使う人も多い、あのアイテムに注意です!
24日の東海地方も、各地で厳しい暑さに。
岐阜の揖斐川では37.6℃を記録、名古屋は35.8℃と3日連続の猛暑日となりました。
愛知県南知多町の「内海海水浴場」では、朝から海水浴を楽しむ人の姿が――
「楽しかった」(海水浴に来た人)
「もぐったりしたい」(海水浴に来た人)
水遊びをする機会が多くなるこの時期。水遊びで困ったことを聞いてみると――
「(耳に入った)水が抜けなくて、すごく気持ち悪かった記憶はある」(海水浴に来た人)
「(耳に水が)詰まって聞こえづらくなったりした」(海水浴に来た人)
耳以外ではこんな声も――
「鼻が詰まる経験はあるかなと思います」(海水浴に来た人)
「鼻」からトラブルにつながる危険があるといいます。
夏になると「中耳炎」が増える

名古屋の耳鼻科医に、話を聞くと――
「中耳炎自体は年中いるが、夏になるとやはり増える。急に子どもの患者が増えると、そういえば夏休みに入ったなとわかる」(さくらクリニック 木口淳理事長)
この時期、子どもが中耳炎になる原因の一つが「水遊び」。
水が「耳」に入るだけでなく、泳ぐ際の「息継ぎ」も耳のトラブルを招く可能性があります。
「プールでの息継ぎなどで、鼻の中のばい菌が耳に移動してしまう。それで急性の中耳炎になります」(木口理事長)
小さな子どもほど、鼻と耳が近いため注意が必要。
水に入る前に鼻をしっかりとかむことで、防げる可能性があるといいます。
大人も夏は注意が必要

一方、大人も夏は注意が必要。その理由は?
「最近はイヤホンで外耳をやられる人が増えている。耳の中が蒸れるし、それでかゆくなって綿棒で掃除すると、耳の穴が傷ついてイヤホンで密閉して、皮膚に細菌が繁殖してという悪循環に陥る場合が多い」(木口理事長)
夏場は、特に耳の穴から鼓膜の間で炎症が起こる「外耳道炎」の原因に繋がりやすくなるといいます。
症状に気づかず放置して、悪化させてしまう人も。
ほぼ毎日イヤホンを使う、記者の耳の中を見てみると――
「耳の中、炎症を起こして真っ赤ですね」(木口理事長)
なんと、外耳道炎の初期症状が――
この段階ではほとんど症状がなく、記者も自覚症状は全くありませんでした。
「これがもう一歩進むと痛みやかゆみ、もしくは炎症が原因で水が出たりする症状が出る。なんとなく違和感を感じたら、受診してもらった方がいいと思う」(木口理事長)