
患者からは困惑の声…“従来の保険証”の原則廃止12/2に迫る マイナ保険証は窓口で顔認証がされづらいケースも

12月2日から従来の保険証が原則廃止され、マイナ保険証に移行されます。期限が近づいてもマイナ保険証の利用率は伸び悩んでいて、戸惑いの声も聞かれました。 街の人ら: 「そうなんですか?知らなかったです。今からでも間に合いますかね」 「困りますよね。やり方が分からない。どこに行けばいいかも分からない」 名古屋の街で聞かれた戸惑いや焦りの声。そのワケは「健康保険証の原則廃止」です。
12月2日から従来の健康保険証が原則廃止され、マイナンバーカードに保険証を紐づけた「マイナ保険証」に移行されます。
11月27日、東区の「おなか内科東白壁クリニック」を尋ねると、受付のスタッフが患者に切り替えを呼び掛けていました。 患者ら: 「カードリーダーが認識しない時があって、顔認証にしているので。暗証番号を覚えていないので、すごく困ったことがあります」 「マイナンバーの更新を忘れて使えなくなっちゃったので、今は保険証を使っています。区役所に行かないといけないですね」 患者から困惑の声も聞かれます。しかし、マイナ保険証にはメリットもあります。 おなか内科東白壁クリニックの杉田裕輔院長: 「長所としては、読み込めば電子カルテに瞬時に反映されるので、今までは保険証の番号や氏名をパソコンに手入力で入れていたんですけど」 過去の診療データや薬の処方歴を、データで確認することなどができます。 一方、クリニックの窓口ではマイナ保険証の置き方を間違えて機械が反応しない様子もみられました。
杉田院長: 「顔認証で、どうしても高齢者の方だとなかなか認証されなかったり。結局、認証されなかった場合に、暗証番号を入れないといけないんですけど、忘れてしまう方もいますので」 マイナンバーカードを持っていない・保険証を紐づけていない場合は、加入する健康保険組合が発行する「資格確認書」が必要になります。
患者ら: 「資格確認書をいただいて、それを使おうかなと思っています」 「(資格確認書は)財布に入らないので、その都度バッグを持ち歩いて。ちょっと面倒くさいかなと」 このクリニックでは、マイナ保険証の利用率が57%と全国の数字より高いですが、それでも4割ほどが資格確認書や従来の保険証を利用していました。 健康保険証の原則廃止は目前に迫っています。マイナ保険証の登録は、医療機関や薬局にある顔認証付きカードリーダーや、オンラインのマイナポータルのほか、セブン銀行のATMで行うことができます。





