
名古屋にも「神宮外苑」を…熱田神宮エリアに新たな街づくり「熱田外苑プロジェクト」劇団四季の専用劇場も


名古屋にも「神宮外苑」を…年間500万人以上が訪れる熱田神宮周辺のにぎわいをさらに広げようと、名鉄などが新たなプロジェクトをスタートさせます。
■熱田神宮に「外苑」を…歴史ある町に「新たな風」
熱田神宮に7月14日、地元商店などの団体や、名鉄などの関係者が集まりました。「熱田外苑プロジェクト」と名付けた、熱田神宮周辺の開発計画のスタートです。

名古屋鉄道の高崎裕樹社長: 「熱田外苑プロジェクトは、皆さまと共に熱田の未来を創造するこの上ない機会であると」 「外苑」といえば、東京の明治神宮周辺、多くの人でにぎわう神宮球場や、イチョウ並木などの憩いの場、明治神宮外苑が知られています。

「熱田外苑プロジェクト」は、年間500万人以上の参拝客が訪れる熱田神宮のにぎわいを周辺に広げ、街の魅力を高める狙いです。 名古屋鉄道の高崎裕樹社長: 「熱田神宮を核としながら、外のエリアとして交流を活発化させていく」 神宮前駅の前に2024年9月、商業施設「あつたnagAya」がオープンしました。

駅の北側には、中村区から移転する劇団四季の専用劇場「名古屋四季劇場」の建設が進められていて、2026年7月に開業予定です。歴史だけでない、外苑エリアの新しい魅力として期待されています。

さらに四季劇場のすぐ北側には、「ReFa」などで知られる美容機器メーカ「MTG」が本社を移転する計画です。設計は隈研吾さんが手掛け、近所の人や観光客も利用できるカフェなども入る予定です。

MTGの松下剛社長: 「この熱田という素晴らしい歴史の詰まった由緒ある場所、微力ながらわれわれも一生懸命、皆さまと共に街づくりに参加させてもらいたい」 街の人(50代): 「めちゃくちゃ楽しみです。未来がどうなっていくか」 街の人(40代): 「金山や栄にはないような人情味のある、気軽に立ち寄れる場所がたくさんできたらいいなと思います」

名古屋に生まれる新しい『外苑』。歴史と伝統の町は、どう生まれ変わっていくのでしょうか。
■実は名古屋でトップの「観光地」 歴史と文化の「熱田外苑」へ
名古屋市内の主要な観光施設の来場客数で、東山動植物園(約264万人)やバンテリンドーム(約352万人)を抑えて、堂々の1位なのが熱田神宮(約563万人)で、初詣の時期は200万人以上が訪れます。

「熱田外苑プロジェクト」の具体的な内容はこれからですが、参拝してすぐ帰ってしまうのではなく、にぎわいを広げられるかがカギとなっています。 熱田神宮の近くには「あつたnagAya」があり賑わっていて、今回MTGも本社を移転することになりました。 名古屋四季劇場も注目で、全国からファンが訪れることによる経済効果が期待されます。