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「業務に見合った給料がもらえなかった」名古屋市の観光客誘致めぐる汚職事件 元担当課長に懲役1年6か月など求刑

08.07(木)06:45
名古屋市の観光客誘致をめぐる汚職事件で、収賄の罪に問われた元担当課長の男に検察側は懲役1年6か月などを求刑しました。
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起訴状などによりますと、2025年3月まで名古屋市観光交流部の担当課長を務めていた大塚勝樹被告62歳は、名古屋市が発注する観光客誘致のためのイベントなどをめぐり、広告会社「ニック」の取締役・桑原清美被告(54)から11回にわたって現金あわせておよそ28万円を受け取ったほか、桑原被告から預かっていたおよそ14万円の返済を免除された、収賄の罪に問われています。
6日の初公判で、大塚被告は起訴内容を認め、イベント運営に現金が必要だったことや、業務に見合った給料がもらえなかったことから、軽はずみに犯行に及んだと話しました。
検察側は「職務権限を利用し巧妙に計画された常習的な犯行」と指摘し、懲役1年6か月とおよそ43万円の追徴金を求刑しました。一方、弁護側は大塚被告が真摯に反省しているなどとして執行猶予付きの判決を求めました。
判決は9月4日に言い渡される予定です。