高橋宏斗投手「自己採点は0点」 苦しんだシーズン前半、支えになった先輩の言葉「マウンドに立ち続けろ」

ドラゴンズのエース・高橋宏斗投手(22)が今シーズンの前半戦を振り返りました。勝ち星が遠く、苦しかった日々にかけられた、先輩たちからの言葉とは?
「数字だけでみたら…自己採点としては0点かな」
今シーズン、井上監督からエースの称号を託され、プロ5年目で自身初の開幕投手をつとめた高橋投手。
万全の状態で臨んだはずでしたが…結果は6回もたず5失点。
その後も5月に2勝目をあげるも、そこから2カ月半、勝ち星から遠のいた背番号19。前半戦は大きく負けがかさむ結果となりました。
「やっぱりすごく苦しかった。自分の感覚の中でちょっと上から投げてみたり(踏み出す足の)歩幅を6歩から思い切って5歩にしてみたり…何をやってもうまくいかない時期が続いた」(高橋投手)
先輩投手「マウンドに立ち続けろ」

苦しみ抜いてきた今シーズン。支えになったのは、先輩たちからの言葉でした。
「一緒にローテーション回っている松葉(貴大)さんは『お前がどれだけ勝とうが負けようが、先発として役割は果たせている』と言ってくれたし、大野(雄大)さん、柳(裕也)さんも「お前がローテーションの中心。攻める気持ちでマウンドに立て』と言ってくれた。涌井(秀章)さんは『お前はマウンドに立ち続けることが仕事だから、常にマウンドに立ち続けろ』と言ってくれたのはすごく覚えてます」
「悩みは多くあったけれど、僕に求められていることは、弱気な姿勢をみせずにマウンドに立つことを再確認した」(高橋投手)
高橋投手に求められていること。それは強気な姿勢でマウンドに立ち続けること。
自らの投球スタイルを再認識し、迎えた7月16日の阪神戦。
気持ちのこもったストレートでねじふせ、さらにキレを取り戻したスプリットで空を切らせ、首位を走る猛虎打線を圧倒します。
最後までマウンドを譲らず、今シーズン初の完封勝利。納得の126球でした。
「まずは負けないことが一番。しっかりとマウンドに立ち続けて、勝ち星を先行できるように頑張りたい」(高橋投手)
苦しみを乗り越えたエースが、後半戦のドラゴンズの順位を押し上げていきます。
(2025年7月23日放送 メ~テレ『ドデスカ!』より)