「新会場で優勝を」新横綱として3場所連続優勝の偉業に向け、大の里が“苦手”名古屋場所への意気込み語る

名古屋場所の番付発表 4年ぶりに東西横綱そろう
7月13日から始まる大相撲名古屋場所の番付が、6月30日に発表されました。大の里が西の横綱に昇進し、東西の横綱がそろいました。
30日午前6時ごろ、名古屋場所の新しい会場となる、名古屋市北区のIGアリーナに各部屋の若い力士が集結。刷り上がったばかりの番付表の重い束を抱えて、それぞれの部屋に持ち帰りました。
新しい番付で大の里が西の横綱に。東には豊昇龍がすわり、東西の横綱がそろうのは2021年の秋場所以来、約4年ぶりです。
大の里 新横綱で臨む名古屋場所に向けて決意

その大の里は30日、安城市の二所ノ関部屋の宿舎で記者会見を開きました。
新横綱 大の里:
「朝起きて番付表を見て、やっと名前が載って、横綱になった実感が湧いた」
5月の夏場所で2場所連続優勝を果たし横綱昇進を決めた大の里。5月28日、昇進を伝えられる伝達式で、決意を新たにしていました。
大の里:
「横綱の地位を汚さぬよう、稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します」
日本人の新横綱は、師匠である二所ノ関親方=元横綱・稀勢の里の以来、8年ぶりです。2023年夏場所の初土俵から13場所での昇進は、昭和以降では最も早い記録です。
新横綱 大の里:
「(横綱になって)立場も変わっていろいろと変わってくることもありますけど、15日間しっかりやるべきことをやっていく」
2022年の名古屋場所で大関昇進を逃すなど、名古屋には「あまりいい思い出がない」という大の里ですが、今回は新しい会場となることで気分一新、新横綱での優勝と3場所連続優勝の偉業に挑みます。
新横綱 大の里:
「(名古屋場所は)過去2回は苦戦はしていますけど、新会場で(優勝を)目指していきたい」
師匠の二所ノ関親方が安城市長訪問 弟子の大の里の応援を訴え

一方、師匠の二所ノ関親方は、愛知県安城市の三星元人市長を表敬訪問し、愛弟子である大の里への応援を訴えました。
二所ノ関親方:
「この安城の地でしっかり調整をして、また本場所でも優勝して、また3場所連続という形でいけるよう、私もしっかり指導いたしますので、また本場所もよろしくお願いします」
安城市役所には7月25日まで大の里の横綱昇進を祝う垂れ幕が掲げられます。