新着
入院中の3歳女児が死亡した医療事故 容体がわかる「モニタリング」が中断される 岐阜県総合医療センター

11.20(木)19:42
岐阜市にある病院で去年、入院中だった3歳の女の子が死亡した医療事故で、女の子の容体がわかる「モニタリング」が、中断されていたことがわかりました。
死亡したのは岐阜県内に住む女性の娘、夢唯ちゃんです。
夢唯ちゃんは岐阜県総合医療センターに入院していた2024年7月、気道を確保するためにのどに付けていたチューブが外れて心肺停止の状態となり、1カ月後に死亡しました。
夢唯ちゃんの容体は「モニタリング」でわかることになっていて、チューブが外れればナースステーションでアラームが鳴るはずでしたが、当時は鳴りませんでした。
「深くおわび申し上げます」(岐阜県総合医療センター 桑原尚志院長)
この事故についての調査委員会は、20日に報告書を公表しました。
それによりますと、アラームが鳴らなかった原因について、当初は「電波障害」の可能性も想定されていましたが、実際にはナースステーションで、「モニタリング」を中断する操作がされたことがわかりました。
理由として「患者の処置中のためアラームが頻繁に鳴っていたこと」が推測され、処置が終わった後に再開する操作がされませんでした。
また当時勤務していた看護師は5人いましたが、中断した記憶がある看護師はいないということです。
報告書の公表を受けて、夢唯ちゃんの母親が苦しい胸の内を語りました。
「この調査結果で、事実・真実を知って、ただただ悔しいです。セントラルモニターで中断操作がされていなかったら今頃お家で娘と一緒に過ごせていたと思うと無念で仕方ありません」(夢唯ちゃんの母親)
夢唯ちゃんの母親は 刑事告訴はしない方針で、今後、病院と賠償についての話し合いを始めるということです。





