
ノーベル賞“3人目”の受賞なるか?有力候補が揃う名城大学 世界的研究者たちには「共通点」が…志願者数は10年前の1.4倍に 経営戦略を理事長に直撃

きのうから始まったノーベル賞の発表。注目の有力候補が揃う名城大学には、ハッキリした経営戦略がありました。
【写真を見る】ノーベル賞“3人目”の受賞なるか?有力候補が揃う名城大学 世界的研究者たちには「共通点」が…志願者数は10年前の1.4倍に 経営戦略を理事長に直撃
「おはようございます!」
颯爽と現れた、名城大学の飯島澄男終身教授。ことし86歳になりましたが、晴れた日はいつも自転車で通勤しています。
飯島さんは直径がナノメートル単位と、極めて細い炭素の筒である「カーボンナノチューブ」の発見で知られ、スマホやパソコン、テレビなどの電化製品や、リチウムイオン電池などに活用されています。
発見から30年以上経ったことしも、新たにアラブのノーベル賞とも呼ばれる「キング・ファイサル国際賞」を受賞しました。
(名城大学 飯島澄男終身教授)
「研究している人が、まだまだたくさんいるんですよ。そういう意味では、まだ過去のものではない」
「何で私を呼ぶのかって…答えは見え見えなんですよね」
名城大学といえば、2014年に青色LEDを発明した赤﨑勇さんがノーベル物理学賞、2019年にはリチウムイオン電池を発明した吉野彰さんが化学賞を受賞しました。
飯島さんには名城大学3人目となる、ノーベル賞受賞の期待も高まっています。
ただこの3人、名城大学に招聘されたのは、それぞれ別の大学や企業でノーベル賞級の研究をした「あと」。化学賞を受賞した吉野さんは当時…
(ノーベル化学賞を受賞 吉野彰さん)
「何で私を呼ぶのかって、答えは見え見えなんですよね。言葉悪いですけど“客寄せパンダ”」
受賞の当事者も語る、名城大学の「経営戦略」があったのです。
理事長を直撃「その分野の権威ですから」
名城大学は去年、生理学・医学賞の有力候補、京都大学の森和俊さんと物理学賞と化学賞の有力候補、大同特殊鋼の佐川眞人さん。それに物理学賞の有力候補、東北大学の大野英男さんの3人を新たに特任教授に招聘しました。
いずれも経歴を見る限り、名城大学とのつながりはなさそうです。理事長を直撃すると…
(名城大学 立花貞司理事長)
「その分野の権威ですから。そういう先生方にご指導いただくことは、非常に大きな刺激になる」
この経営戦略は少子化の中、学生を集めるのにも効果があるようで、10年前と比べて志願者は1.4倍に増えています。
(名城大学 立花貞司理事長)
「ノーベル賞を受賞した先生がいるということは、1つの要因というか、いいなと思う要因になると思う」
ハッキリした経営戦略の下、ノーベル賞の有力候補が揃う名城大学。期待が高まります!