梨、イチジク…猛暑の影響で秋の果物がおいしくなった!? その理由を農業盛んな安城市で聞いた

猛暑が続いたことで、秋の果物はおいしくなった、そのわけは?愛知県内のマルシェを緊急取材しました。
暑さの影響は、この果物にも――
「温度計が37℃を示す安城市の梨農園です。こちらでは本来、大玉品種の梨が今年は小ぶりのものも多いそうです」(西尾菜々美アナウンサー)
愛知県安城市にある甘水園。70年ほど前から続く、梨農家です。
ここ最近の暑さで、例年よりも「小ぶり」に。
「今年は雨が少ないので、梨があまり大きくならない。少し小ぶりになる」(甘水園 猪飼幸宏 代表)
梨は、約90%が「水分」。水分不足で供給がおいつかず、小ぶりになるといいます。
Q.農家にはとっての影響は?
「梨が小ぶりになると、収穫量が減り、収入は少なくなる」(猪飼代表)
その一方、糖度にも変化が。
「今年の梨は小ぶり傾向だが、甘さが詰まっているので糖度は高いです。ぜひ、みなさん食べてみてください」(猪飼代表)
「今年のイチジクは例年に比べて、甘くて実がやわらかい」

小ぶりでも糖度が高いという今年の梨。収穫したてのものが並ぶと聞いて訪れたのが――
「アンジョウマルシェの会場です。今が旬の地元のフルーツや野菜などが並んでいます」(西尾アナ)
愛知県安城市のまちなかで開かれた「アンジョウマルシェ」。
市内の農家が育てた野菜や果物ががずらりと並びます。
地元産食材をおいしく味わってもらおうというイベント。キッチンカーもにぎわいました。
梨と並んで人気だったのが、地元特産のイチジクや、イチジクを使ったスイーツです。
Q.イチジク尽くしですね?
「すべてイチジクを使ったものになっています。今年のイチジクは例年に比べて、甘くて実がやわらかい。ねっとりしたような甘みが広がる食感のものが多いと思います」(「TEAHOUSE」パティシエ 藤原瞳さん)
味自慢の安城産のイチジク。西尾アナも早速試食してみます。
「甘いです。ねっとりしていて}(西尾アナ)
「これだけ熟度があるとおいしい」(「いちじく部会」生産者 黒柳二三子さん)
価格は平年並みでも、ちょっとした”変化”

今年の暑さは影響しなかったのでしょうか――
「育つときには暑さになれた植物だからそれはいいけど、一斉に色み(熟し)出して、1日にすごいたくさん色んじゃう」(黒柳さん)
愛知県のイチジク生産量は全国2位。なかでも安城市などの西三河が産地の中心です。
雨が少なかった分、例年より水やりに気を使ったという今年のイチジク。
7月下旬から路地ものの出荷が始まりました。
価格は平年並みだといいますが、ちょっとした”変化”が。
Q.例年に比べて収穫量は?
「全体としては同じくらいだが、高温のせいで前倒しになっていると思う。気温がどうなるかわからないが、おととしまでは11月初めまであったが、去年は10月で終わったので、今年もそのぐらいで終わるのではないかと思います」(黒柳さん)
太陽の恵みがぎゅっと詰まった甘~い果物。気になる人は、早めがおすすめです。