メンバーを変えながら全国で保険金をだましとったか　岐阜県飛騨市の住宅火事で男3人を送検

岐阜県飛騨市の住宅に放火したとして男3人が逮捕された事件。男らは火事の保険金を目的に、メンバーを変えながら全国で同様の犯行を繰り返していた可能性があることがわかりました。

　3年前、2022年の8月に起きた木造住宅が全焼する火事。リフォーム中だったため、当時人は住んでおらず、けが人はいませんでした。その3年後…事態は急展開します。

　12日に送検されたのは、焼けた住宅の持ち主だった、稲葉一夫容疑者(67)。さらに、弟の稲葉寛容疑者(57)、元保険調査員の深町優将容疑者(54)の3人です。

　警察によりますと、3人は2022年、飛騨市神岡町の住宅に火をつけ、全焼させた「非現住建造物等放火」の疑いがもたれています。警察は3人の認否を明らかにしていません。

　住宅に火をつけた理由について警察は、火災により建物に被害があった場合に受け取る「保険金」が目的だったとみています。

　さらに稲葉寛容疑者と深町容疑者の2人は、過去に起きた岡山県と青森県の放火事件をめぐり、別の人物とともに立件されています。警察は寛容疑者と深町容疑者が、火事による保険金受け取りを目的に、メンバーを変えながら犯行を繰り返した可能性があるとみて、捜査を進めています。