GWは空き巣被害が増える カインズで聞く防犯対策 トクリュウにも要警戒

まもなく始まる大型連休。家を留守にするときに気を付けたいのが空き巣ですが、侵入者のリスクは家にいるときにもあるといいます。
愛知県内の住宅に設置された防犯カメラに、住宅に近づく2人の人物のうち1人が塀を乗り越えて、玄関先まで侵入する様子が映っていました。
焦っていたのか、階段で足を滑らせます。
その後、もう1人の人物を入れようとしているのか、門の取っ手のあたりをいろいろと操作しますが、開けられなかったのか、すぐに断念。
そして今度はバールのようなものを手にします。
防犯カメラを壊そうとしているのでしょうか、映像が大きく揺れます。
その時、警報が鳴り、音に驚いた2人組は一目散に逃げていきます。
わずか2分ほどの出来事でした。
ゴールデンウィークは侵入盗に注意

今回この住宅では、侵入者を感知すると登録したスマホに通知されるタイプの防犯カメラを設置していました。
通知に気づいた住民が警報機を遠隔で作動させることで、侵入者を”撃退”。
空き巣被害を防いだ瞬間でした。
まもなく始まるゴールデンウィーク。旅行や帰省などで家を空ける家庭も多い中、こうした空き巣をはじめとした侵入盗には注意が必要です。
去年までの3年間、愛知県内で起きた侵入盗の件数を、1日当たりに換算すると、どの年も年間全体でみた1日あたりの発生件数と比べ、ゴールデンウィーク期間中の件数は、約1.3倍になっていることがわかります。
「在宅時」も気をつけて

家を空けがちな連休に気を付けたい侵入盗。
ただ防犯対策の専門家は、「在宅時」にも注意が必要だと指摘します。
「トクリュウの闇バイト強盗。深夜早朝に家の人がいる時間帯を狙って、その人たちに暴力をふるってでも金品の場所を聞き出し、持って逃走する」(旭化成ホームズ LONGLIFE総合研究所 山田恭司さん)
警察が取り締まりを強化している、「トクリュウ」。
SNSで集めたメンバーで犯罪を繰り返す、匿名・流動型のグループのことです。
「(指示役の)指示に従って無理やり行動しているので、例えば威嚇しても、ひるまない。(指示役に脅されて)何がなんでも実行しないと、自分の命や家族が危ないということで、無理やりいろいろなことをやっていく」(山田さん)
今からでもできる侵入盗対策は?

今からでもできる侵入盗対策。
名古屋市瑞穂区の「カインズ名古屋堀田店」では、防犯用品を集めたコーナーを特設しています。
「この商品は、窓の開閉や衝撃があった際にアラームでお知らせする商品です。手軽に後付けできるような商品や、安い商品を取りそろえておりますので、ご活用いただけたらと思います」(カインズ 名古屋堀田店 明石捷佑さん)
このほかにも、基本的な対策を徹底することで、侵入盗を防ぐ可能性を高められるといいます。
「侵入犯罪の約半分は『無締まり』といって、鍵のかけ忘れが多い。戸締りをちゃんとする、シャッターや鍵を閉めることが大事」(山田さん)