
“どうしようどうしよう…” 74歳運転手は「固まっていた」赤ちゃん等7人はねられた事故『駐車場スロープ』の注意点


名古屋市の繁華街・中区栄で4月1日午後、女性が運転する車が暴走し、男女7人をはねました。女性は、地下駐車場から出る上り坂で「アクセルをいつも以上に強く踏んでしまった」と供述していますが、こういったケースでの注意点について、JAFに聞きました。
■「どうしようどうしよう」ハンドル握ったまま動揺する姿が目撃される
中区栄で1日午後1時前、乗用車が暴走し、0歳の男の赤ちゃんなどあわせて7人がはねられ、救急搬送されました。

乗用車を運転していたのは、74歳の女性です。事故直後に声をかけたという男性は…。 運転手に声をかけた男性: 「私が一番最初に駆けつけて、ケガないかなと思って見たら、ハンドルを握ったまま『どうしようどうしよう』って動揺されていた。(Q.運転手は110番をするなどは?)それはできないというか、動揺されて『どうしようどうしよう』と言って固まっていたので」

現場近くの防犯カメラには、乗用車が道路を横切り、歩道に乗り上げたあと建物をかすめるように左にハンドルを切る様子が映っていました。
■駐車場の出口は“急な上り坂” 女性「アクセルを強く踏んでしまった」
事故を起こした車は、道路脇にある商業施設「ラシック」の駐車場から出てきました。駐車場の出口は、急な上り坂となっています。

その後、三蔵通と呼ばれる片側1車線の道路を横切って歩道を直進し、久屋大通の交差点にあるコンクリートのブロックに乗り上げ、停車しました。

運転していた女性は調べに対し、「スロープが上り坂で、アクセルをいつも以上に強く踏んでしまった」と話しているということです。 地下の駐車場から道路に出る時、注意しなくてはならないのは「アクセル」です。街の人に話を聞くと、「危険を感じたことがある」という人もいました。 Q.急な坂道を運転するときは? 30代: 「瞬時に状況判断ができればいいんですけど、天候が悪かったりとかすると、そういうのが分かりづらい時もあるので、難しい部分ではあります。速度注意みたいな看板とかがあると、運転する側からすると分かりやすい」 Q.地下駐車場から出る時に危ないと思った経験は? 70代: 「ありますね。上がる時はスピードを出さないように」 警察は引き続き、過失運転致傷の疑いで、運転していた女性から事故当時の状況について、詳しく事情を聴いています。
■「JAF」が挙げた3点は…地下駐車場を出る時に注意すること
今回の地下駐車場では、上り坂のスロープを登り切ると、すぐに歩道がありました。このため、歩道・車道とも安全確認が必要です。

事故の危険が高いケースがあります。前に車がある場合は、一度、スロープの途中で止まる必要があります。前の車が動き出すとアクセルを踏む必要がありますが、坂が急な場合、さらにアクセルを踏み込んでしまって暴走してしまうケースがあります。 今回の事故のように、地下駐車場から車を出す時に注意する点について、JAF愛知支部の担当者に聞きました。主に3つが挙げられるということです。 ・ゆっくりとスロープを上がりきる ・車の鼻先を少し出し、歩行者などに存在を知らせる ・自分の目で安全確認

JAF愛知支部の吉田さん: 「ゆっくりと発進できるところまで出ていただければ、今回は防げたと思う。まずはきちんとスロープを上り切る。上り切ったところに停止線がありますので、まずは車の鼻先を出してあげて、今回のように左右の見通しが悪いところでは、歩行者もしくは自転車等に『車が出るんだよ』とアピールして、自分で見えない部分は助けてもらう。自分の目で確認できるところまでゆっくり前に出ていただいて、完全な安全の確認ができてから出発していただくのが正しいと思います」