連休で久しぶりの運転…でも「エンジンがかからない」 トラブルの通報相次ぐJAFロードサービスに密着

ゴールデンウィークなどの連休は、普段運転しない人もハンドルを握る機会が増えます。
久しぶりに運転するということで起きやすい「車のトラブル」。三重県内のJAFには、この時期特有の出動要請が相次いでいました。
三重県津市のロードサービスJAFの基地では、GW後半戦の4日、朝から出動要請が。
向かった先は、津市内の住宅。一体、何が起こったのでしょうか。
「年に2回くらいしか帰省しないので、車のキーを押しても反応しなかったので(バッテリーが)あがっているとわかった」(依頼者)
依頼した男性は普段は東京で暮らしていて、GWの期間、三重の実家に帰省していました。
買い物へ行こうと実家の車に乗ったところ、異変を感じたといいます。
「バッテリー満充電の状態で12.6Vほどが正常な値だが、0.9Vまで落ち込んでいる」(JAF三重支部 ロードサービス隊 小柳建太 班長)
聞くところによれば、この車を使うのは年に数回ほど。最後に乗ったのは去年11月だといいます。半年間車を使用しなかったことで、バッテリーの電圧が低下したとみられます。
「あまりにも乗らない期間が増えるとバッテリーの劣化が進むので、基本的には交換の対応となる。普段車に乗られない方が長期休暇の時に乗ろうとして、過放電のバッテリーやバッテリーが劣化しているということが多々ある」(小柳班長)
バッテリーを交換したところ、無事エンジンがかかりました。
用水路にはまる車も

一つの出動要請が終われば、すぐさま次の現場へ。こちらの住宅では「電気自動車」にトラブルがーー。
「朝に電源入れようと思ったらかからなかった。(比較的車に)乗っている方だと思う。こういったことは初めて」(依頼者)
原因は「バッテリーあがり」でしたが、コンピューターのシステムエラーが解消されず、念のためディーラーで点検することになりました。
また、こんな要請も。
駆け付けた場所には用水路にはまった車が。運転していたのは70代の女性です。
家族の話では、女性は畑にいる親戚に差し入れを渡しにいく途中だったということです。
JAFの車が2台出動し、車を引き揚げたところ、左の前輪の車軸が曲がってしまっていたため、店舗へ持って行くことに。
車で出かける際は「事前の点検」を

4日、JAF三重支部は138件の出動要請に対応しました。JAF三重支部の橋爪憲一隊長によりますと、GW中には行楽地や高速道路での出動が多くなるといいます。
「1年を通してバッテリーあがりが最も救援要請が多いが、GWは高速道路を利用する方が多いので、一般道路に比べてタイヤのパンクに関する救援要請の割合が約2倍多くなる」(JAF三重支部 ロードサービス隊 橋爪憲一 隊長)
JAFでは、車で出かける前には少しでもトラブルを減らすため、「事前の点検」を呼びかけています。
高速道路を利用する前のチェックポイント

帰省や日帰りのお出かけで高速道路を利用する人に注意してほしいポイントをまとめました。
GWは高速道路でのタイヤのパンクが一般道に比べて2倍ほど多くなるということで、橋爪隊長は以下の点に注意するよう呼びかけています。
・タイヤの空気圧を事前に点検してください(ガソリンスタンドでも手軽にできます)
・タイヤのすり減りを示す残り溝の深さをしっかり確認してください
・渋滞に備えて十分に給油しておきましょう