
名古屋市長選挙の各候補者「SNS戦略」を比較 XやYouTubeを活用して政策を訴える

名古屋市長選挙の投開票は11月24日です。最近の選挙戦で特に注目されているのが、SNSを活用した戦略です。パワハラ疑惑からの出直し選挙で再選を果たした兵庫県の斎藤元彦知事。勝利の背景にはSNSの存在が大きいと見られています。
兵庫県 斎藤元彦知事:
「SNSは今回の選挙戦においては大きなポイントだった」

そして、名古屋市長選挙でも。
有権者:
「インスタグラムやXなどSNSで情報を得たりしている」
「YouTubeチャンネルで意思表示している内容を見ながら考えている」
名古屋市長選の立候補者を調べてみると、XやYouTubeを活用している人が多くいたほか、明確な回答が得られなかった人もいました。

広沢一郎さんが始めたのは、YouTubeやXでの生配信です。
広沢一郎さん:
「SNS上で私のネタであふれ返るくらい(投稿を)出していただけるとありがたい」
SNS上で「たかしからイチロー」とハッシュタグをつけて投稿してもらうことで、河村前市長の後継者であることを若い世代にも浸透させたい考えです。
広沢一郎さん:
「われわれのように大政党がついていないと政策で勝負するしかない。ただ今まではどれだけ政策で勝負しても若者にリーチしなかった。いまはSNSで応援の動きが出てくるのはいいこと」

当初からSNSを活用してきた大塚耕平さん。しかし、選挙戦に入ってこんな困ったことも…
大塚耕平さん:
「全くのデマ、でたらめを拡散している人がいる」
Xには大塚さんが移民推進派であるという複数の投稿が。これに対して…
大塚耕平さん:
「元々日本を守るという国民民主党のコンセプトも私が作っているので、移民推進派などということもありません」
配信で、そして街頭で自らの主張を訴えています。
大塚耕平さん:
「こういうことが続くと、選挙も民主主義も破壊されるので決していいことだとは思いません」

尾形けいこさんが始めたのが、毎日午後9時から30分間のインスタグラムとTikTokでの生配信です。子育てをする女性の生活リズムを意識して、この時間を設定したといいます。
尾形けいこさん:
「特に訴えたいのが若者と女性と非正規雇用の人たち。女性も狙いなので女性がテーマの政策をたくさん流す、女性が見てもかわいいと思うバナーを使うようにした」
水谷のぼるさんは、仕事や選挙活動の合間に動画を投稿しています。心がけているのは、インパクト重視の短い動画です。
水谷のぼるさん:
「TikTokを見てて、政治の全然知らない人が出てきて名古屋市長選挙の演説があっても見ないでしょ。だから本当に一瞬、何これで終わるっていう」
太田敏光さんは、10年以上続けている自身のブログで毎朝、政策や演説の予定などを発信しています。
元大学講師の不破英紀さんは、今回の選挙でXを開設しました。今後、自身の訴えをまとめたホームページと連携させています。
元自治大学校教授のすずきけーめーさんは、11月20日正午まで電話で取材を試みましたが、回答を得られませんでした。
名古屋市長選挙は、11月24日投票、即日開票されます。