「最低リットル5円は上がる」ガソリン補助金が縮小、価格高騰へ 燃費良く走るコツは
いわゆるガソリン補助金が19日から段階的に縮小されます。しかし、ガソリン価格が生活に直結することもあり、消費の現場ではなかなか思い切った値上げに踏み切れないようです。
これまでレギュラーガソリンは、政府の補助金で全国の店頭小売価格の平均が1リットルあたり175円程度に抑えられていましたが、19日から補助金が5円ほど縮小されます。
名古屋市中区のタカラ石油では、今のところ販売価格の変動は見られませんが…。
「最低でも、下がった分の5円は上がると思っていただけると」(タカラ石油 平野由次 店長)
20日以降、他の店舗の状況を参考に価格を決めたいとしています。
多くの人が遠出すると予想される年末年始を前に始まる、ガソリンの価格高騰。お客さんの反応は….。
「本当に抑えてもらいたいだけ。仕事で運ばざるを得ないからどうしようもないい。なかなか経費にかかってしまう」(ガソリンを入れに来た客)
「土日、夏休みとか休日になるとやっぱり1日中車を使うので、ガソリンが値上がりすると、我々デイサービス業は困る」(ガソリンを入れに来た客)
1月にはさらに値上がりの可能性
資源エネルギー庁が発表した、3日前のレギュラーガソリン価格の全国平均は175.8円。補助金により13.9円価格が抑えられています。
1月16日からは、さらに補助金が5円程度縮小される見通しで、さらなるガソリンの価格高騰が懸念されます。
「前は窓ふきをやっていたが、それをやめて、その代わりに価格に多少なりとも反映するようにはしている。うちは企業努力で何とかこの価格でやっているが、限界まで来ている」(タカラ石油 平野店長)
移動スーパー「対策のしようがない」
三重県熊野市の山あいの里を巡回する移動スーパー。
近くにあった店もなくなり、遠出する手段が限られている高齢者たちは移動スーパーで買い物をしながら世間話を楽しんでいます。ガソリン価格も話題の一つに。
1日30カ所ほど回り、その走行距離は100キロにも及ぶといいます。ガソリン価格の値上げは大きな負担です。
「ガソリン代は月5~7万円くらい」(移動スーパーはじ丸 前島博行さん)
Q.負担額はどのくらい増えた
「月に2000~3000円だと思うんですが、元から高いじゃないですか。なので困りますね」(前島さん)
それでもガソリン価格の値上げ分を商品の価格に上乗せすることはしないといいます。
「対策のしようがない。使うものなので、ちょっとエアコンを消すとか。冷蔵庫の温度が下がっている時は切ることぐらいしかやりようがない」(前島さん)
みんな我慢の師走。値上げは1月も続きます。
燃費良く走るコツは
ガソリン代の出費を抑えるためには、燃費良く走るのが大切です。JAF愛知支部にポイントを聞きました。
1つ目は「不要な荷物はおろす」。
100kg分の荷物を載せると、燃費は約3%悪化するそうです。年末年始などの長距離移動の前は、トランクの整理整頓をするのがおすすめです。
そしてもう1つは「タイヤの空気圧のチェック」です。
適正値よりも低い状態だと市街地で約2%、郊外では約4%も燃費が悪化するといいます。