
「ネットで検索して男性のことが知りたくなった」名古屋市の元課長 市民の個人情報を違法に集める

04.17(木)13:27
名古屋市の市政情報課の元課長が2024年、市に情報公開請求などを行った男性の個人情報を別の部署を通じて違法に集めていたことがわかりました。
市によりますと、男性は保育園の入園手続きに関する文書について、2023年ごろから複数回にわたり情報公開請求などをしていました。請求を受け付けた市政情報課の元課長は、この男性の氏名を部外者である元消費生活課長に伝え、人物像などを調査するよう依頼しました。
元消費課長は男性に講演を依頼するように装って個人情報を集め、市政情報課の元課長に伝えていました。男性が市に苦情を申し立てたことで発覚しました。名古屋市は、2人の行為が個人情報保護法と地方公務員法に抵触するとして、2024年12月、厳重注意処分としました。
市の聞き取りによりますと、市政情報課の元課長は「インターネットで検索した際に男性の氏名がたまたまヒットしたので、男性のことを知りたくなった」などと話しています。市政情報課の現担当者は「職員に法の規律や趣旨を周知させることで再発防止を図る」としています。