お盆になっても減らない…夏の子どもの感染症 マイコプラズマ肺炎や百日せき 医師「十分な水分と睡眠を」

例年、学校が休みのお盆は感染症が減る傾向なのですが、今年は減っていないそうです。お盆休みが明けるこのタイミング、今年はある感染症に注意が必要だといいます。
名古屋市西区の「みわた小児科」。
お盆明けの18日午前中、ひっきりなしに子どもが訪れていました。
例年は子どもが夏休みに入るタイミングで減っていた感染症が、今年は減っていないといいます。
マイコプラズマ肺炎と百日せきが多い

「マイコプラズマ肺炎は“4年に1回流行する”感染症で、去年流行がみられましたが、今年もまだ患者がいるという状況です。百日せきは今年、非常に珍しく患者が多い状況が続いていて、その2つが今年の特徴じゃないかと思います」(みわた小児科 三輪田俊介 医師)
Q.お盆明け・夏休み終盤に増えやすい感染症は?(上坂嵩アナウンサー)
「お盆で人の流れがあったので、“感染症のうつしあい”が起こって増えることが予想されます」(三輪田医師)
18日に診察に来た1歳の女の子は、熱やけいれんなどの症状で15日に一度病院に行きました。
「週末は様子を見ていたんですが、念のためかかりつけに来ました」(保護者)
Q.お盆はどこかに?
「長野県に1泊2日で行ってきました。環境が変わると子どもは敏感になる。水分補給をしたり汗をこまめにふいたりして、気をつけてみています」
診察の結果、「ヘルパンギーナ」というウイルス感染症で、薬が処方されて経過観察となりました。
ほかにも、せきが止まらず病院を訪れた5歳の男の子もいました。
Q.お盆の予定は変わった?
「人ごみを避けようとか、家で過ごそうとか考えました」(保護者)
いま子どもが特に注意したいことは?

猛暑が続いているこの時期、特に注意すべき点を聞きました。
「感染症は、体にウイルスや細菌が入って感染して発症するのですが、自身の体力がしっかりしていると、感染しても発症しないことは多い。しっかり水分を取って脱水を予防すること、あと寝苦しい中ではありますが、睡眠をしっかり取ることもとても大切です」(三輪田医師)
免疫を高めるために注意すべきことは…。
1.夏バテ
食欲不振や脱水に注意しましょう。
2.睡眠不足
夏休みの夜更かしに注意してください。朝型の生活リズムに戻しましょう。
三輪田医師は「軽いせきや鼻水も、1週間続くなら受診してほしい」ということです。