学食のローストビーフ丼を300円に値下げした名古屋の大学 岐阜の白川町では“地域通貨”で買い物支援

格安の学食メニューや、地域限定の買い物クーポンなど、物価高の直撃を受ける暮らしへの支援策が、東海3県でも広がっています。
名古屋市熱田区の名古屋学院大学の学生食堂。
9日から春学期の期間中、一部のメニューが300円に。
物価高騰に苦しむ学生向けの「応援価格」で、食事を提供します。
白鳥キャンパスでは、毎日5品のメニューが対象となるこの企画。
9日は通常600円のローストビーフ丼や650円のカレーセットが300円になるなど、メニューによっては、通常時の半額以下で食べられるものも。
「学校で負担をするほか、一部を父母会からお金をもらって対応している。下宿の学生などは、アルバイトを入れないといけなくなるなど、学生生活を充実させるために一番困るのは食事だと思うので、学校として手助けをしていこうということで取り組んでいる」(名古屋学院大学 中島崇さん)
学生たちの反応は?

この大盤振る舞いに、学生たちは――
Q.2つ食べるんですね
「はい、せっかくなので」(学生)
「めちゃめちゃうれしいです。一人暮らしなので、お金も限られるので、1食300円で食べられて、2食600円でこれだけ食べられるとなったらうれしい」(学生)
名古屋学院大学では、春学期の終了後もメニューなどを再検討したうえで値下げを継続する予定だということです。
4月に値上げされる食品や飲料は4千品目を超える

暮らしを直撃する、値上げの波。
帝国データバンクによる主要195社への調査では、4月に値上げされる食品や飲料は4000品目を超えるといいます。
そんななか、岐阜県白川町では"ある取り組み"が、物価高対策にも一役かっているといいます。
町内にある店をのぞいてみると、支払いのときにお客さんが出しているカードには「ShiRaCa」という文字が書かれています。
このカードを買い物で使用すると、ポイントを貯めることができるんです。
「ShiRaCa」とは?

「ShiRaCa」は、町と商工会が3月から始めたデジタル地域通貨。
現金をチャージすると、町内の約80の店での買い物に使えます。
特典はポイントです。200円利用するごとに1ポイント=1円で使えるポイントをもらえるほか、チャージ金額の1%分もポイントとしてもらうことができます。
Q.ポイントがもらえるのは
「得ですね。でもいろいろ値上がりして困るね」(利用者)
「チャージしても買いものでもポイントがつくので、ポイントを活用しています」(利用者)
物価高のいま、町からうれしいプレゼントが

しかも物価高のいま、町からうれしいプレゼントが!
町民全員に5000ポイントを配ったほか、3月は1000円以上をチャージをした人にはさらに3000ポイントを上乗せで配りました。
その結果、3月末時点で、町民の87%にあたる約6000人がチャージでもらえる上乗せポイントを受け取ったという人気ぶりに。
「ここに来る人は、ほとんどが使う。小さいお子さんがカードを持ってきて、『使うでね』と喜んできて、自分でカードを出して買い物してくれる。地元の店で、なるべく買い物してもらえたらありがたい」(パンショップ イマイ 今井豊子さん)