「日にちが短くなればキャンセルも」国に振り回されるコメ販売店 備蓄米“運送の問題”で契約したのに届かない…

訪れたのは岐阜市にある創業90年の「桔梗屋」。まずは、店頭に並んでいた「新米」について聞いてみました。

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（桔梗屋 近藤智靖社長）
Q.新米はいくら？
「5キロで4730円です」
Q.ここまで高いことあった？
（近藤社長）「平成の米騒動のときも高かったが、それと比べても高い」

そして、備蓄米はというと…倉庫にはどこにもありません。

（近藤社長）
Q.随意契約米が入ってきてもいい頃では？
「6～7パレット分は入荷してもいい。1列くらいは随意契約米がドーンっと入る予定でスペースも空けてある」
Q.何トンくらい？
「10トンくらい入荷する予定」
Q.実際に備蓄米が入ってくる日は？
「まだわかりません」

「あまりにも日にちが短くなれば、キャンセルもありうる」

契約したのに届かない備蓄米。

近藤社長は、小泉農水大臣が販売延長を決定する前に事務手続き上のミスもあったことで、契約のやりとりが遅れました。このため、8月末までの販売期限が、そもそも9月末までということになってはいましたが、それでも届かない備蓄米。今後、契約した約10トンが入ってきた場合どうなるのでしょうか？

（近藤社長）
Q.9月1か月で売れます？
「本来3か月で売るということで始まった。結果的に1か月でというのは非常に厳しい」
Q.不安で仕方ないですね。
「『（備蓄米申請の）キャンセルも考えてください』と言われたので、あまりにも日にちが短くなれば、キャンセルもありうる」
Q.随意契約米の入荷が遅れた訳は？
「運送の問題。流通する予定のない備蓄米が一斉に流通するので、トラックの確保が難しい」

桔梗屋でも怒りのマグマが…

（近藤社長）
「私たちに連絡なしに発表があると、どうしても消費者から問い合わせが来る。その対応にいろいろ振り回された」
Q.政府が最初に言うべきは現場？
「そうですね」