豪雨で地下駐車場が水没 排水作業は終わりの目途立たず 三重・四日市市

三重・四日市市の記録的な大雨から3日。地下駐車場の排水作業は今も…
大雨となった三重県四日市市。12日の夜10時までの1時間に降った雨の量は観測史上最大となる123.5ミリを記録し、駅前が冠水しました。
「午後10時半から11時くらいで一気に水が上がってきた。膝くらいまで水が来ていた。あっという間だった」(冠水した店の従業員)
被害は地下にも。雨によって一面水に浸かった四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」。脱出を試みる車の一部始終をとらえたドライブレコーダーの映像です。
被害のあった駐車場の管理会社に話を聞くと..。
「地下2階が30センチくらい浸水したことがあったけど、こんなに浸水したのは初めて」(管理会社 ディア四日市 中森美治さん)
作業が終わってもガス漏れの危険など駐車場内の安全確認が必要

駐車場には15日も160台以上の車が。その一部は、ボンネット全体が乾いた泥で覆われていました。腰のあたりまで水に浸かったとみられます。さらに、流されたとみられる複数の車が駐車スペースから通路にはみ出て、道を塞いでいました。
取材中、駐車場に残っている車を取りに来た男性がいました。
「今は地下2階の駐車場に(車が)ある。車が出せるか出せないかもまだわからない。仕方がない。あれだけの水が海のように流れてきたら」(車を取りに来た男性)
排水作業はいつ終わるのでしょうか。
「(作業が終わるめどは)全く立っていない。きょう一日では難しい。明日・明後日くらいまではかかると思う」(現場作業員)
管理会社の中森さんによると、作業が終わったとしても、ガス漏れの危険など駐車場内の安全確認がとれていないため、車を取りに来るのはまだ控えてほしいということです。
浸水被害でつらいのが湿気とにおいです。四日市市は15日、NPO法人の支援を受けて市民や店舗などに浸水した建物を乾燥させるための送風機を無料で貸し出すことにしました。