今年の漢字は「金」 商店街で聞いた今年の1文字は「暑」 キャベツ、1月時点194円→11月は538円
2025年も京都の清水寺で、世相を表す漢字が発表されました。発表された漢字は「金」。パリ五輪と政治の裏金問題、「明」と「暗」を表す1字となりました。
今年の漢字について街の人に話を聞くと「裏金とか政治的な問題ですかね」「スポーツではかなりいいことが多かった」と納得の様子でした。大須商店街の店の人にも、今年を表す漢字ひと文字を教えてもらいました。
今年の漢字は、日本漢字能力検定協会がその年の世相を表す漢字ひと文字を全国から募集。一番多かったものが「今年の漢字」として発表されます。
実は発表前の12月12日、大須商店街にある呉服店「中野呉服店」の店主に今年の漢字を予想してもらったところ「金」と答えていました。
中野呉服店 中野公嗣さん:
「今年はパリオリンピックがあって、金メダルラッシュもありました。あとは新紙幣の発行もあって。正直いろいろなものの値上げが、商売をしていると仕入れでかなりきつかったです。どんどん値上がりしているので、そういう意味でも『金』ですね」
12日の午後2時すぎに店を訪れると「当たった!」と喜ぶ中野さんの姿がありました。
大須商店街の連盟理事も務めている中野さん。大須商店街にとって、1年を表す漢字は何なのか話を聞きました。
「大須は商売人の街で、値上げラッシュもあって『金』になりますね。例えばうちで販売している1000円の足袋。去年、おととしは800円でしたが、値上げをせざるを得ませんでした。どうしても、仕入れ値が上がってきているんです」
パリオリンピックの選手の活躍ぶりや大谷翔平選手の“金メダル級”の活躍という明るい側面がある一方で、値上げラッシュに物価高、お金に苦しんだ1年でした。
テレビ愛知の石井俊大アナウンサーと岡田愛マリーアナウンサーも、今年の漢字を予想していました。
石井俊大アナウンサー:
「能登半島地震がありましたので、地震の『震』です。今年の漢字にはなりませんでしたが、全国からの募集の中では第4位でした」
岡田アナウンサーが予想した漢字は「揺」。能登半島地震が起きたほか「政治資金の裏金問題に揺れた年だった」と振り返ります。
岡田愛マリーアナウンサー:
「物価高に家計、お家のお金が揺れた、と感じる方も多かったのではないでしょうか」
食材の価格調査で取材させてもらうことの多い「生鮮食品館サノヤ」の山本祐司さんにも、今年の漢字を聞いてみました。サノヤの今年を表す漢字は「暑」とのこと。暑さの影響で、生育不良になってしまう食材が多くみられたためです。
キャベツ、1月は194円→11月には538円に
食材の価格変動として顕著なのがキャベツです。1月17日時点では194円でしたが、11月13日時点では538円と344円も値上がりしました。1月には100円台、194円でしたが最高値の11月は538円に。12月13日時点でのキャベツの価格は431円と、高値が続いています。そんなサノヤの山本さんは来年、どんな1年にしたいのでしょうか。
「今年は暑い1年でしたが、気持ちを“熱く”持って、お客さまにお値打ちに商品が提供できるように取り組んでいきます」
(12月12日放送「5時スタ」より)