
スーパーセーブに「本当に91歳かよ!」全員が80歳以上のサッカーチーム 孫より小さい小学生チームと熱戦


敬老の日の9月15日、東海地方でも各地でイベントが開かれました。「人生100年時代」、選手全員が80歳以上というサッカーチームが、小学生と真剣勝負に挑みました。
■「昭和100年」の敬老の日 大正生まれの“長生きの秘訣”
愛知県豊橋市では、市長が100歳になる高齢者の自宅を訪れ、花束やお祝いの品を渡しました。大正15年生まれの鈴木正さんは、2026年3月に100歳の誕生日を迎えます。

2025年度中に100歳を迎える高齢者は、豊橋市だけで126人もいます。家族でお祝いをするという鈴木さんに、長生きの秘訣を聞きました。 鈴木正さん: 「一番大事なことは『自然体』。あるがままの自分で過ごすことが、一つの秘訣かも分かりませんね」
■91歳の「レジェンドGK」 小学生と“真剣勝負”
岐阜県各務原市では、サッカーの試合が行われました。選手のユニフォームの胸には「81」「82」「85」と書かれたゼッケンがつけられています。 実はこの数字は、選手の年齢です。メンバー全員が80歳以上のチームで、孫よりも小さいという、小学生チームと対戦します。

“おじいちゃんチーム”の注目は、チーム最高齢のゴールキーパー、91歳の守屋秀夫さんです。この日も、10キロ以上離れた岐阜市の自宅から自転車でやってきました。

Q.今日の目標は? 守屋さん: 「われわれの年代になるとね、1日1日が無事に過ぎていくこと」
■「若さ」vs「経験」 勝利の女神は微笑むか
第1試合は小学3年生チームとの対戦です。チームの平均年齢は86.2歳で、およそ77歳差です。

選手たちは、年齢を感じさせない巧みなボールキープを見せ、91歳の守護神・守屋さんも、シュートを横っ飛びで止めるナイスセーブを見せます。

しかし、体力に勝る小学生に次々とゴールを奪われ、0対7で完敗しました。 88歳の選手: 「(子供たちは)速いわ~。ジーっとしとったら、パーっと取られてまう」 2試合目は、小学4年生を中心とした女子チームと対戦しました。 序盤は互角の戦いでしたが、先制点を奪ったのは“おじいちゃんチーム”でした。85歳のエースストライカー・亀山和秀さんがサイドから切り込み、待望の初ゴールを決めました。

小学生女子チームも反撃に出ますが、ゴールには「91歳の壁」守屋さんが立ちふさがります。ゴールポストをおそれず、体を張ったスーパーセーブでピンチを防ぎます。

ベンチの男子小学生: 「やばい!91歳とは思えへん!」 守屋さんは女子チームに得点を許さず、2対0で見事勝利しました。 83歳の選手: 「1勝1敗でよかったね。相手にも花を持たせて。2連敗だと家に帰れなかったけど、なんとか格好ついた」
■最後は“リレー対決” 予想外の結末に
サッカーでの対決が終わっても、勝負はまだまだ続きます。最後は8人が1人50メートルを走る、400メートルリレーです。 “おじいちゃんチーム”は、第2走者の守屋さんにバトンをつなぎますが、首に巻いていたタオルが足に絡まり、転倒してしまいました。

「足が上がらなんだ…」と残念がる守屋さん、幸いケガはありませんでしたが、悔しい結果となりました。 守屋さん: 「健康の秘訣はストレスをためないこと。サッカーで広いところでバーンとボールを蹴ったりして発散する、それが私の秘訣」

人生100年時代、来年も元気な姿を見せてくれそうです。