
【自民党総裁選】東海地方の議員は誰を支持? 高市氏・小林氏を支持する議員には「保守層奪還」の狙いも

総裁選の動きが活発になってきています。東海地方の地元議員や、自民党員はどの候補を推すのか。取材を進めると、ある傾向が見えてきました。
5人立候補の自民党総裁選 地元議員も支持集めに奔走

9月22日午後、愛知県庁に到着したのは、高市氏の推薦人に名を連ねる愛知4区選出の工藤彰三衆議院議員です。県庁を訪れた理由は…
工藤彰三議員:
「高市氏への(投票をお願いする)電話をかけていただいたり、後援会や党員の皆さんに告知していただくよう、切にお願い申し上げます」
総裁選の告示を迎えたこの日、名古屋市内選出の県議会議員に支援をお願いするため、名古屋に戻って来たのです。

実は前日も、東京から大阪に向かう中、名古屋で途中下車して街頭演説を行い、予算が膨らむアジア・アジアパラ競技大会への支援に意欲を示す、高市氏への支持を訴えました。
工藤彰三議員:
「高市氏にぜひともアジア大会の財政支援という形、これをきちっと応援していただきたい」

一方、小林鷹之元経済安保担当大臣の推薦人となっている、愛知10区選出の若山慎司衆議院議員は、9月21日、イベントに参加。そこで話題になったのは、やはり総裁選についてです。
若山慎司議員:
「今回コバホーク、小林鷹之先生の推薦人になろうかなと。財務省としっかりと交渉できる人間が政治家やらないと、総理をやらないと、良くならないわけですよ、地域も」
財務省出身で官僚とも対等に渡り合える、その手腕に期待して小林氏を支持することを伝えました。

しかし、支持者からは「全然(小林氏の)名前知らなかった」「今の小林さんは若いから、これからもっと経験を積んでからでもいい気がする」「私は林さん推しなんですけど、ちゃんと地に足が着いたことができそうなのは、彼(林氏)くらいかなと思っちゃう」という意見が。
若山慎司議員:
「やっぱり知名度というか浸透度がまだまだ必要なんだなっていうのは感じました。小林先生の良さもしっかりお伝えしたいなと」
全国とは異なる動き 愛知の国会議員に人気なのは…?

日本テレビが党員・党友と答えた人へ行った調査では、1位が小泉氏、2位が高市氏という結果になりました。議員の動きも踏まえると、小泉氏と高市氏が競っています。
しかし、愛知県では状況が異なるようです。
中京テレビの記者が取材したところ、愛知県内の国会議員は高市氏と小林氏を支持する議員が多く、自民党名古屋市議団も高市氏の支援を決定しました。
全国の動きと異なりますが、そこには「保守支持層を取り戻したい」という狙いがあるようです。
前回の参院選で自民党は保守層を参政党などに奪われました。保守的な政治家である高市氏と小林氏を支持することで、保守層を取り戻したいという意図が見られます。
一方、取材中に街の人から聞こえてきたのは、政治とカネの問題をクリアにしてほしいという声。この問題をクリアにしないと、誰を総裁にしても国民からの信頼は得られません。
総裁選をめぐって様々な動きが出てきていますが、求められているのは有言実行できる人。
10月4日に投開票となる自民党総裁選。9月26日には、名古屋でも演説会が行われます。