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岐阜・養老鉄道運転士がアルコールチェックせず乗務数年前から常習的に

05.21(水)18:24
養老鉄道は21日、60代の男性運転士が乗務前後のアルコールチェックを少なくとも数年前から実施しないことがあり、また、チェックを監督する助役のうち複数人は実施していないことを把握しながら、乗務させていたと明らかにしました。
8日、養老鉄道の社員から「ひとり、アルコール検査をやっていない」という匿名の通報が中部運輸局にあり事実が発覚。
中部運輸局からの連絡を受け、養老鉄道が男性運転士と助役15人から聞き取りを実施したところ、男性運転士が助役に対し、「普段から飲酒しないため、検査しなくていいのではないか」などと話していたことが判明しました。
記録に残っていた検査の実施時間やアルコールの数値などは、虚偽の情報が記入されていたということです。
一方、中部運輸局は、13日に養老鉄道への保安監査を実施しましたが、「男性運転士が酒気を帯びた状態で乗務した事実はない」と判断したとしています。
今後については、男性運転士と助役の処分を検討するとともに、本人確認機能付きの検知器を導入するなどしてチェック体制を強化する方針だということです。
養老鉄道は「お客様の安全安心を守るという鉄道従事者の使命を社員全員に自覚させるとともに、社員の教育・指導を徹底し、信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。