相次ぐ水の事故 なぜ溺れる?どう防ぐ? 日本財団がSNSで発信「これで、おぼれた。『おぼれ100』」

岐阜県で水の事故が相次ぎました。根尾川と板取川で外国人が溺れ、2人が死亡しました。
13日午後3時半ごろ、本巣市の根尾川で「川に流されたブラジル人の男性が見えない」と、近くにいた男性から110番通報がありました。
駆けつけた消防隊が捜索したところ、男性が水深約3mの川底に沈んでいるのが見つかりました。
流されたのは大垣市に住むブラジル国籍の40歳の男性で、病院で死亡が確認されました。
男性は友人20人とバーベキューに来ていて、対岸に向かって川を泳いでいたところ流されたということです。救命胴衣は着けていませんでした。
12日には、関市の板取川でベトナム国籍の男性(21)が溺れて死亡しました。
男性は友人2人と川遊びに訪れ、Tシャツに半ズボン姿で川に入った直後に流されたということです。
100の溺れた事例と対策を紹介

「日本財団 海のそなえプロジェクト」によると、今年のGWと6月以降で溺れて亡くなった人は全国で81人、行方不明者は11人いるということです。
このような事故を未然に防ぐため、日本財団はある発信を始めました。
「これで、おぼれた。『おぼれ100』」(https://uminosonae.uminohi.jp/obore/)。
実際に事故には至らなかったものの、自分や同行者が溺れた経験のある人の状況をSNSでイラスト付きで紹介しています。
例えば、「追いかけて、おぼれた。」
ビーチボールや浮き輪が流されてしまった時、「これでおぼれた。」
なぜ溺れてしまったのでしょうか。
理由1:自分のものが流されると、諦めきれず追いかけてしまうから
理由2:追いかけるときは必死なため、流されたものしか見えないから
理由3:危険予測をする間もないため、周囲の状況を確認していないから
理由4:あと少しで手が届くと、無理をしてしまうから。
では、この時どうすればいいのでしょうか。
「物が流されても、追いかけない」
「物が流されれても、大人は子どもを怒らない」
「流されたものには、さようなら。諦める勇気が大切」
など、対策まで紹介しています。
そのほかにも、水上アスレチックの下に潜り込んで溺れてしまったケースなど、溺れるに至った入口からその理由、対策などを1セットにして100パターンをイラスト付きで紹介しています。