メタンガスや準備段階のパビリオン…開幕まで4日 直前で見えた万博の課題【濱田アナウンサー取材】

開幕まであと4日に迫りました大阪・関西万博の会場で9日、メディア内覧会に参加した濱田隼アナウンサーが現地から伝えます。
目立つ海外パビリオンの建設遅れ
濱田アナウンサー:
9日、メディア内覧会が行われました。ここまで会場が整うのか、という驚きもありましたし、期待する部分も大きくはあったのが正直な気持ちです。ただ一方で課題もありました。パビリオンを見ていきますと、水上ショーなど見どころがあるところもあります。そして魅力的なパビリオンもたくさんありました。外観という意味ではほとんどのパビリオンが整っていたんじゃないかなという印象です。一方で、よく中を見てみると、まだ内装が整っていない部分もありました」
「これまで紆余曲折がありながら、開幕直前までこぎつけたにはありますが、すべてのパビリオンが開幕までに間に合っていないという状況は目につくところでした。協会としては『各パビリオン、独創的な外観、魅力的な展示になっているから計画どおり内装工事が進まないといったことはある』ということではありましたが、開幕にあと4日、支障がないように準備してほしいなと思います」
チケット販売不振、背景に不信感も?

濱田アナ:
「もう1つ触れなければいけないのがチケットの売れ行きです。チケット前売り券1400万枚を目標としていましたが、売り上げの伸びが目標を大きく割り込んでいることからも目を背けることはできません。協会関係者に聞いたところチケットの販売枚数は4月4日現在で約870万枚だったということです。1400万枚には遠く及んでいないのかなと。この分のチケットの売り上げを見込んでいた赤字はこれからどうするんだろうかということも開幕してからも考えていかなければいけないと思いました」
「また背景には万博という大規模イベントへの不信感というものも少なからずあるのかもしれません。会場の一部は廃棄物などの埋め立てによりできていることもあって、メタンガスが発生するという問題も起きました。記憶に新しいものです。抜本的な解決策というのは見えない中で、走り出すことになっているという印象です。開幕後必ずしもこれが平穏に進むのではないかなという印象がありました。多くのメディアが集まって期待感もあるんですが、開幕したら『よし、行くぞ』ではなくて、しっかりと目の前の課題にも向き合いながらこれから半年間繋いでいかなければならないとそういうふうに感じた1日でありました」