車の運転中に“ゲリラ豪雨”に遭遇したら…水深30センチ セダンは時速10キロは走行可能だが30キロに上がるとエンジンルームに水が…

ゲリラ豪雨に前兆が…
(松本道弥アナウンサー)
「ゲリラ雷雨には前兆があるんです。雨を降らせる分厚い灰色の雲がかかって、あたりが暗くなったとき。雷の音が聞こえるとき。さらには冷たい風が吹いたとき。これは急な雷雨をもたらす積乱雲が近づいてくると、冷たい風が吹き降りてくるんです。こうした前兆には注意いただきたいと思います」
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そしてゲリラ雷雨が起きたとき、運転にも注意が必要なんです。
(松本)
「JAFが行った、冠水した道での走行テストで、まずは水深30センチ、これタイヤの半分ぐらいがもう水に浸かっているという状態です。実験の車種はセダンとSUVを使っています。
まずは時速10キロの場合、どちらも走行はできます。ただ時速30キロに上がったとき、走り切ることはできても、車高の低いセダンはエンジンルームに水が入ってしまうんです」
(若狭敬一キャスター)
「速さによってその危険度がちょっと変わってくるんですね」
(松本)
「はい、変わってくるんです。では、水深60センチ、倍ですね。もうタイヤ水に浸かってしまっています。この場合に時速10キロだと、もう車高が低いセダンは走ることができません。そして時速30キロの場合はセダン、SUV共に走行ができなくなってしまったという結果になっているんです。
こうした結果はあるんですけれども、実際に運転をする場合、なかなか水深を目で測るということは難しいので、冠水した道であったり、アンダーパスは避けるようにしていただきたいと思います。
ゲリラ雷雨遭遇…どうすれば
(松本)
「では、運転中にゲリラ雷雨に遭遇したら何をすればいいのか。まずは、止めやすい場所に車を止めること」
(若狭)
「10キロでもいけそうだと思っても止めることの方が大事なんですね」
(松本)
「その先が道がどうなってるか見えない場所ですよね。まずは危険を避けるために止まる。はい。止められない場合は、前後の車間を空けてゆっくりと走行していただきたいと思います。
さらに、トンネルの出口付近では突風に注意してください。やはりゲリラ雷雨というと、雨に注意がいきがちなんですけれども、強い風を伴う場合もあるんですね。なので、トンネルの出口付近では横殴りの風に注意していただきたいと思います。
とにかく危険を感じたら無理をしないこと。正確な情報をもとに、落ち着いて行動をしてください」