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「常習的な犯行で、刑事責任は重い」 観光誘致事業を巡る汚職事件 名古屋市元担当課長の初公判

08.06(水)19:14
名古屋市の観光誘致事業を巡る汚職事件で、収賄の罪に問われている名古屋市観光交流部の元担当課長の男の初公判が開かれ、検察側は懲役1年6カ月、追徴金約43万円を求刑しました。
起訴状などによりますと、大塚勝樹被告は2023年3月から2024年12月までの間、名古屋市の広告会社に市の観光誘致事業に関する業務を発注し、その見返りとして、広告会社の取締役から現金、約43万円の賄賂を受け取った罪に問われています。
8月6日の初公判で、大塚被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。その後の論告で検察側は「職務権限を利用した利欲的で身勝手な行動。11回にわたる常習的な犯行で、刑事責任は重い」などと指摘し、懲役1年6カ月、追徴金43万3120円を求刑しました。
一方、弁護側は「事実を認め、真摯に反省している。今後、公務員にならないと約束していて同種事件を起こすことはない」などと主張し、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は9月4日に言い渡される予定です。