名鉄百貨店「閉店セール」に別れを惜しむ多くの客 再開発に伴い2026年2月で71年の歴史に幕

来年2月で営業を終了する名鉄百貨店で、26日から3カ月にわたる“閉店セール”が始まりました。開店5分で売り切れた、超お得商品もありました。
名鉄百貨店の入口には午前9時ごろ、開店前からお客さんがズラリ。
「頑張って自分の欲しいものをゲットする。後から魚や肉もいきたいかなと」(60代)
「バッグは必ず買いたい。頑張ります」(30代)
2026年2月末の営業終了が決まっている名鉄百貨店。26日から「71年分の感謝祭」と銘打った閉店セールが始まりました。
「エレベーターの向こう側から、野菜売り場をずーっと通って続く行列。この先にあるのは、天津甘栗の詰め放題です」(石神愛子アナウンサー)
甘栗を袋にぎゅうぎゅうに詰めた後には、ちょっとおまけも…。
普段の半額以下の 2kg1296円の新米は、5分で売り切れました。
ナナちゃんとともに愛された百貨店

1954年に開業した名鉄百貨店。
工夫をこらしたさまざまな催事や物産展を企画し、地元の人に愛されてきました。
名古屋駅前のシンボル、ナナちゃん人形とともに地域密着で営業を続けてきましたが、再開発計画に伴って2026年2月末で営業を終了します。
両口屋是清では、ナナちゃんが刻印された限定の和菓子「千なり」も。
Q.ナナちゃんに思い入れはありますか?
「ありますね。若い時によく待ち合わせ場所に利用していた。味わいのある、私たち世代にとって古き良き時代のお店です」(70代)
子ども服やランドセルの売り場では、半額セールも。
3歳の女の子は、お姉ちゃんのランドセルを選んでいました。
親子4世代で利用していたという人からは、閉店を惜しむ声が…。
「寂しいですよね。ずっとこのデパートにお世話になってきたから。なくなると、どこに行こうかなと」
閉店まで残り3カ月。
26日からのセールを皮切りに、来年1月2日からの「初売り」、2月4日から28日までの「閉店売り尽くしセール」と続きます。
「71年分の感謝を、お客様にお届けしたい。寂しい気持ちもありますが、閉店の日までお客様にお買い物を楽しんでほしい」(名鉄百貨店 渡辺優佳さん)





