GW期間中の中部地方の高速道路混雑予測 曜日の並びから5月3日は激混みで移動回避が賢明とプロが分析

4月下旬から始まるゴールデンウィークで心配なのが「高速道路の渋滞」です。ネクスコ中日本によりますと、今年のゴールデンウイークは10キロ以上の渋滞が東海3県で64回、ネクスコ中日本管内では158回起きると予想していて、2024年の実績と比べると1.5倍になっています。なぜ増えるのか「渋滞予測のプロ」ネクスコ中日本の高速道路ドライブアドバイザー、花田大輝さんに聞きました。

――今年は10キロ以上の渋滞が多く起きるそうですね。
NEXCO中日本 高速道路ドライブアドバイザー
花田大輝さん:
「渋滞予測は過去3年程度の渋滞実績を踏まえて予測を立てていますが、東海エリアでは伊勢湾岸道や新東名で2024年、渋滞予測を立てていない中で渋滞が発生したような箇所は、今回、予測をアップデートした中で渋滞予測に加えています。
もちろん予測なので、中日に雨が降るなど、過去の実績については天候の影響も考慮しつつ、今年の予測に反映しているんです。
今年は特に5月3日から5日に大きな渋滞を予測しています。5月3日については東名の大阪方面に向かう下り線、豊田JCT付近で最大25キロ、新東名でも下り線・岡崎東IC付近で20キロと、その先の伊勢湾岸道の弥富木曾岬IC付近で25キロ、合わせると断続的には最大50キロ程度の渋滞を予測しています。
さらにその先では、東名阪道でも亀山IC付近を先頭に20キロ程度の渋滞を予測しています」

――ゴールデンウイークとは関係なく、渋滞が起きる場所ですね。
NEXCO中日本 花田さん:
「例えば渋滞の発生しやすいポイントがあり、下り坂から上り坂に切り替わる『サグ』と呼ばれる場所は速度低下に気づきにくいので渋滞が発生します。また交通量の多い中でトンネルの区間、入り口のところで高速度低下が起きるので、渋滞が発生する。こうした発生しやすいポイントが、豊田JCT付近や亀山IC付近です」

――5月3日の渋滞に関して、ほかの特徴はありますか。
「渋滞の予測回数として5月3日は22回と最大予測していますね。後半の4連休の初日になるので、交通量も多く、特に3日は気をつけていただきたいですね。
日にちをずらせる方は、ゴールデンウイーク前半の4月25日から5月2日がおすすめです。日にちをずらせない方もいると思うので、そうした方は時間帯をずらすだけでも渋滞を回避できます。ネクスコ中日本のホームページには渋滞予測が掲載されているので、ご活用いただきたいです」