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119番通報に救急車を出動させず 路上生活者の男性死亡 第三者委員会「直ちに出動すべき事案」

08.19(火)16:47
岐阜県の土岐市消防本部が119番通報を受けながらも救急車を出動させず男性が死亡した問題で、第三者委員会は19日、報告書を公表し「直ちに救急隊を出動させなければならなかった事案だった」と結論づけました。
この問題は今年1月、土岐市消防本部が線路の高架橋の下にいた路上生活者の男性について、「様子がおかしい、声掛けに応じない」などと119番通報を受けたにも関わらず、救急出動をせずこの男性が亡くなったものです。
この事案について、原因を調査する第三者委員会は19日、「直ちに救急隊を出動させなければならなかった」事案であったとしたうえ、出動についてのマニュアルが整備されていなかったことによる出動基準の認識不足や、通信指令員に対する教育不足があったと指摘しました。
土岐市の加藤淳司市長は「亡くなられた方、心配をかけた市民の方に深くお詫び申し上げます」と述べ、新たなマニュアルの整備や職員への教育を徹底し、再発防止に努めていくとしています。