秋の味覚「栗」が猛暑の影響でサイズが小さめに…栗拾いにも影響 イガの中の数が減ったり枯れているものも

暑さも落ち着けば「食欲の秋」。しかし今年の猛暑の影響は、秋の味覚の代表格、栗にも。大きさは?味は?東海3県を代表する栗の産地から最新情報をお届けします。
愛知県新城市にある道の駅「もっくる新城」。
ブドウやサツマイモなど、地元でとれた秋の味覚が並びますが――
「お客さんからは、9月に入ると大変問い合わせがある。栗が入荷しているか」(もっくる新城 サブマネージャー 田中裕士さん)
そう、栗です。
「もう出ていると思い、栗が真っ先に目に入った。この季節は、栗ご飯を必ず作る。とてもお値打ちで、買おうかどうしようか迷っていた」(買い物客)
ただ、今年の栗はというと?
「暑さで早めに大きくならないうちに実が落ちてしまったり、動物にもやられたりして収穫量が例年より少なくなっている。去年も少なかったが、今年もまた少ない」(栗を納める農家)
今年の栗はサイズが小さめ

記録的な猛暑と水不足の影響で、サイズは小さめに。
ふだんはイガの中に3つ入っている栗が2つに減ったり、枯れたりしているものもあるといいます。
それでも、新城の栗の味は濃くておいしいということです。
Q.目当ては
「栗です。ほっこりというか芋みたいで、おいしく食べている。すぐにゆでて食べる。あとは、むいて正月のおせち用に冷凍してとっておく。毎年狙って来る」(買い物客)
中津川マロンパークでは栗拾いが始まる

約1600本の栗の木が植えられている、岐阜県中津川市の中津川マロンパークでは、9月4日から栗拾いが始まりました。
「おみやげと栗ごはんにしたい。たくさんとれたのですごく良かった、来たかいがあった」(来園客)
「食べごろになるとイガから落ちるので、基本的には落ちている栗を拾う。もしイガの中に入っている栗であれば、足でイガを挟んで動かないように」(中津川マロンパーク 足立稔 園長)
マロンパークでは20種類ほどの栗の品種があり、今は「ぽろたん」という品種が旬を迎えています。
「栗って渋皮がなかなかむけなくて大変だが、ぽろたんは鬼皮(外の皮)と渋皮が簡単にむける」(足立園長)
暑さの影響で中津川の栗も小ぶりに…

イガに覆われた栗の実がたくさん実る光景は、秋の訪れを感じさせますが――
「お客さんの拾ったものを見ると、昨年よりちょっと小粒」(足立園長)
9月に入っても続いた暑さの影響もあり、中津川でも今年の栗は例年と比べて小ぶりだといいます。
例年だと大きいものは70グラム以上あるといいますが、今年は今のところ60グラムが最大のサイズです。
「8月ほとんど雨が降らなくて、その影響で小粒になっているのかと思っている」(足立園長)
味は?

それでも、味は――
「結構甘みが強いので、皆さん喜んで食べてもらえる」(足立園長)
Q.食感は
「ほくほくしている」(足立園長)
中津川マロンパークでは今シーズン10月7日まで栗拾いを楽しめますが、13日から21日にかけてが収穫のピークだということです。