2024年9月27日放送
【災害対策】停電でもエアコンが使用可能に…小・中学校に設置したLPガスタンクの活用法【イマネタ】2023年8月29日放送
ドデスカ!イマネタ
愛知県大府市では、あるものが入ったタンクを災害対策として導入し、画期的な備えをしています。島津咲苗アナウンサーが取材しました。
台風が多発しています。28日、台風11号が発生したことで現在トリプル台風状態。
29日朝時点の予想では、東海3県への影響はなさそうですが、まだまだ台風シーズンは続くため、今後備えが必要になってきます。
そんな中、愛知県大府市が画期的な備えをしていました。
案内されたのは避難所に指定されている大東小学校です。
「これですか」(島津咲苗アナウンサー)
見せてもらったのは大きなタンク。
この中に入っているものは、災害時6日分の備えになっているというのです。
大府市の備えは「画期的な備え」ということで、中に入っていたのはー。
「何が入ってるんですか」(島津アナウンサー)
「LPガスという燃料が入っております」(大府市 学校教育課 野田達也係長)
LPガス、つまり私たちがふだん使っているガスが、この中に入っているというのです。
確かに避難所でガスが使えるのであれば、料理ができるので食べるものには困らないような気がします。
災害時の「炊き出し用」に使うことも想定しているそうですが、メインの使い方は「そうではない」といいます。
では、何の目的でこのLPガスを備えているのでしょうか?
その答えは体育館にありました。
さきほどのLPガスが入ったタンクは、体育館のエアコンのためだというのです。
その理由がー
「LPガスを燃料にして、室外機が自家発電をしまして、それで空調が稼働するということになります。災害時に停電をした場合でも利用できるといったところが、一番のメリットでございます」(大府市 学校教育課 野田係長)
学校の体育館を避難所に指定している自治体は多いのですが、文科省の調べによるとエアコンが設置されている体育館はわずか15%。
例えば今の時期に避難するとなると、エアコンのない体育館は暑く、避難先で熱中症になる可能性もあります。
そこで大府市は、避難してくる人のために、まずエアコンの設置を考えました。
さらに災害時は停電も予想されるため、電気がなくても動くようタンクにためたLPガスで自家発電できるエアコンを全国でもいち早く導入しました。
2020年から3年かけ、大府市内にある13の小・中学校の体育館、すべてに設置したといいます。
「きっかけは何だったんでしょうか」(島津アナウンサー)
「大府市では東海豪雨に見舞われた経緯もございましたので、そういった時に避難所、夏場は暑い、冬場は寒いということもございますので、そういった災害時の事を考えて、LPガス空調を設置しました」(大府市 学校教育課 野田係長)
大府市のLPガスのシステムで使えるのはエアコンだけではありません。
非常用コンセントを備えていて、スマホの充電などが可能です。
タンク1基で、エアコンは丸6日間稼働させることができ、タンク内のガスが半分になった時点で自動でガス会社に連絡が入り、補充するシステムになっているといいます。
「実際に災害時にはもう使われましたか」(島津アナウンサー)
「幸いな事にまだ災害の中での利用はございませんけれども、体育の授業等では『暑さ指数』によって運動ができないといったことがありますけれども、この空調をつけたおかげで体育の授業もできますし、集会等もできます」(大府市 学校教育課 野田係長)
そのうえで、いざという時の備えの大事さを次のように話します。
「備えができていれば地域の方も安心できますので安心安全につながっていると思います」(大府市 学校教育課 野田係長)
番組詳細
ニュースでは伝えきれない「生活ネタ」や「地元の小さな話題」まで、今気になる鮮度の高い地元・東海3県のニュースを徹底取材。竹田基起アナ・島津咲苗アナがフットワークよく取材に急行、現場の臨場感と共に地元のニュースを伝えます。
- 竹田基起
- 島津咲苗
防災特集
38本の動画
2024年9月26日放送
2024年9月11日放送
2024年9月9日放送
2024年9月5日放送
2024年9月4日放送
2024年8月27日放送
2024年8月16日放送
2024年5月17日放送
2024年3月11日放送
2024年3月7日放送
2024年2月21日放送
2024年2月2日放送
2024年1月31日放送
2024年1月30日放送
2024年1月7日放送
2023年12月10日放送
- 再生中
2023年7月23日放送
2023年4月2日放送
2023年3月12日放送
2023年1月17日放送
2022年8月24日放送
2021年8月26日放送