ファインモールド鈴木社長が2024年の新製品を解説!「模型にはストーリーがある」 鳥山明氏デザインのフィギュアも再販!〈静岡ホビーショー2024〉
5月8日から12日にかけてツインメッセ静岡にて開催された国内最大規模の模型ホビーイベント「第62回 静岡ホビーショー」。今年も国内外で活躍するプラモデルメーカーやホビー関連企業などが多数出展し、会場内は活気で溢れていました。
メーカーの企画・開発担当者に新製品情報や担当者ならではの熱い想いをお届けする「第62回 静岡ホビーショー」レポート。第3回はファインモールド 代表取締役社長の鈴木邦宏さんから、新商品についてお話を伺います。
人気のF-15J戦闘機がタミヤとコラボしてさらにパワーアップ!
これまでも人気を集めていた「1/72 航空自衛隊 F-15J戦闘機“J-MSIP”」に新たな注目作が誕生。
コックピットにパイロットが乗り込んだフィギュア付きのモデルが新たに仲間入りします。
パイロットのフィギュアの製作を担当したのはタミヤ。田宮会長から「フィギュアはないの? 出来ないなら、うちで作るよ」とのオファーを受け、今回のフィギュア製作が実現したとのことです。
フィギュアのモデルは、ファインモールドが持つコックピットデータに合わせてタミヤが0から設計し、金型を製作。成型はファインモールドが行っているとのことです。
スケールモデルの面白さは"ストーリー"
「1/72 アメリカ海軍 F-4J “ブルーエンジェルス”」は、1971年に名古屋空港(現県営名古屋空港)で開催された国際航空宇宙ショーにてアクロバット飛行を行った機体を再現した商品。
中学生時代の鈴木社長も現地まで見に行っていたという思い入れがある名機がラインナップに加わりました。
戦車モデルとして登場したのが「1/35 帝国陸軍 九五式軽戦車 後期型“硫黄島”」。後期型・硫黄島バージョンは初の一般販売となります。
同戦車が配備されていたのは激戦地である硫黄島を守る戦車第二十六連隊。乗馬では日本で唯一となる五輪金メダリストという西竹一中佐が連隊長として隊を率いていました。「模型にはストーリーがあるから面白い」と話す鈴木社長。今回の九五式軽戦車にも、模型の裏側にある本物のストーリーに対する想いが込められています。
鳥山明氏デザインの「ワールドファイターコレクション」もリニューアル
1992~3年頃に発売された「ワールドファイターコレクション」は合計7種類がラインナップ。30年以上経ってなお色あせない魅力たっぷりなフィギュアは鳥山明氏のデザイン力とファインモールドの技術力の賜物です。
スケールモデルに定評のあるファインモールドが、フィギュアブームより前から手がけていた「ワールドファイターコレクション」。我が道を貫いてきたファインモールドならではの商品です。