小学生の頃から荒稼ぎ!西尾市のスッポンハンターが、日本のスッポン養殖発祥の地へ武者修行
三河南部に位置する西尾市一色町は、全国屈指のうなぎの産地としても有名な町。そんな一色町に暮らしているのが、小学生の頃から水路などに潜むスッポンを捕ってはお小遣いにしてきた人呼んで「スッポンハンター」の田中ハルトくんです。
小さな頃から考えていた「スッポンの養殖場」の運営や技術を学ぶため、老舗養殖場を訪問。夢に一歩近づくための貴重な1日に密着しました。
■高校生になってますますパワーアップ
前回取材したときは中学生だったハルトくん。高校に進学してますますスッポンハンターとしての磨きがかかりました! 用水路に立ちこめる土煙だけでスッポンの居場所を簡単に見極めます。
この日、熱心に狙っていたのが地元一色町名産の天然ウナギです。夜の水路に出てきたウナギを一瞬で見つけると、タモを巧みに操り、あっという間にゲット!
■日本のスッポン養殖発祥の地へ武者修行
ハルトくんの夢は「スッポンの養殖場」を自分でやること。そこで今回、ハルトくんとともにスッポンの養殖場を訪問し、技術を学ぶこととなりました。
今回訪問したのは浜松市にある服部中村養鼈場。明治12年創業し、日本のスッポン養殖の発祥といわれている老舗養殖場です。
ハルトくんが捕まえたスッポンを見せると、スッポンのプロもその大きさに仰天! すると社長の服部征二さんが水槽の前にハルトくんを呼び、超激レアというスッポンを見せてくれました。
見せてくれたのは全身真っ白の大きなスッポン! 服部社長によると何十万匹に1匹しかいないという文字通り超貴重なスッポンです。
貴重すぎるスッポンを見せてもらったあとは、養殖場にてスッポンを捕るお手伝い。道具の使い方を教えてもらうと、開始2分であっと言う間にスッポンを発見!さらには、道具を使わず、足の感覚を頼りに次々とスッポンを見つけていきます。
しかも約4キログラムのこの日1番の大物もゲット! 野生で培ってきたハルトくんの実力を目の当たりにし、スッポンのプロも大仰天です。
「とてもいい経験になりました」とうれしそうに話すハルトくんに、服部社長も「本当に興味があるんだったら、いろいろ考えて、うちの会社に来るのもありだなと思う」と直々にスカウトしていました!
■初めて食べるスッポン料理に大興奮!
1日の最後に吉澤さんがハルトくんを連れていったのは、浜松市にある高級料亭「弁天島 山本亭」。すっぽんもも肉の唐揚げに鮮度抜群のすっぽんレバーの刺身、さらにはすっぽんの鍋にすっぽんの雑炊と、すっぽん三昧の豪華コースをふるまってくれました。
スッポンハンターとしてスッポンを捕り続けてきたハルトくんですが、スッポン料理を食べるのは今回が初めてとのこと。人生初のスッポン鍋に「想像していた味と全然違う」と何度もおいしいを連発していました。
帰宅後も「スカウトされた!」と1日のことをうれしそうに話すハルトくん。今後もさらに「スッポンの世界」の深みにハマっていくことでしょう。