【豊田市】ベルトよりも家族の絆!ボクシングチャンピオンのスーパーキッズとその家族に密着
豊田市にスーパーキッズがいるとのウワサを聞き、現地を訪れました。そこで目にしたのは、華々しい成果の裏にある家族の絆。一家全員が1つのチームとなってボクシングに取り組む姿を取材しました。
早朝ランニングガールがボクシングチャンピオン
早朝ランニングをしているのは、豊田市が誇るボクシングのスーパーキッズ、松里優菜さんです。小学3年生でボクシングを始め、わずか2年で全国チャンピオンに輝きました。
ボクシングを始めた理由は、「有名選手がボクシングで勝利する姿を見て、かっこいいと思ったから」と「ベルトがほしかったから」だそうです。
努力で築き上げた優菜さんのプレースタイルとは?
優菜さん自身は、「自分は天才でなく、努力の人」と言います。その努力が気になるため、彼女の練習に密着してみました。練習場所は和光ボクシングジム。自宅から車で約30分の距離を週6日通い、1日3時間もボクシングに打ち込んでいます。
サウスポーから繰り出すパンチに磨きをかけ、フットワークを駆使して相手のパンチをかわしながら、素早く攻撃するのが彼女の得意技です。
スーパーキッズの妹もチャンピオン!父親がトレーナーだった
取材中、優菜さんよりも小柄な女子選手がいました。なんと彼女は妹の佳菜さんで、同じ大会で2連覇を達成しているスーパーキッズです。
松里姉妹を鍛えているのは実の父親、日出男さんです。若い頃にボクシングをしていた経験を生かし、娘たちの夢をサポートしています。さらに、松里家ではお兄ちゃんも同じジムでトレーニングをしており、家族全員がボクシングに熱中するボクシングファミリーです。
母と父の思いが支えに
母親は、娘たちが本格的にボクシングに取り組むようになってから、不安に思うこともあったそうです。しかし、オリンピックでメダルを取ることが親としての最高のプレゼントになると考え、娘たちの夢を応援しています。
日出男さんは普段は地元企業で働く会社員で、ボクシング一家を支える大黒柱。チャンピオンベルトは購入する必要があり、10万円近くするそうですが、毎日頑張っている子どもたちのために、ほしいものは買ってあげたいという親心があります。
もっと大事なものは家族の絆!
優菜さんに、もっとベルトを集めたいかと尋ねると、「ベルトはもう十分持っているし、高いのでこれ以上はなくて大丈夫」とのこと。親思いの優菜さんは、ボクシングを始めた当初のベルトよりも、家族の支え合いが大切だと気づいたそうです。
そんな優菜さんと佳菜さんは2人とも、ジュニア・チャンピオンズリーグ全国大会決勝戦で優勝し、なんと念願の3連覇を果たしました。これからも、2人の活躍に目が離せませんね!