南知多町で話題の破天荒なイタリアン! 週末限定で営業する「ビアンケッティ」に潜入
知多半島の南端、南知多町にひそかに話題を集める店「ビアンケッティ」があります。大井漁港近くの住宅街に佇む、まるで隠れ家のような雰囲気です。しかし週末限定で営業する“破天荒なイタリアン”として知られ、ランチタイムには多くの人で賑わいます。
そんな人気店の「ビアンケッティ」に潜入取材しました!
タンクトップ姿でラフな雰囲気のオーナーシェフ・中山さん
店を切り盛りするオーナーシェフ・中山裕太さんは、若い頃にイタリアを旅行した際に、本場の味に惚れ込み、「地元でイタリアンを開こう」と即決したそうです。
お客さんの中には「オーナーの人柄がいいから来ている」という人もいるほどです。
店は倉庫を改装した造りで、まるでイタリアの大衆食堂のような雰囲気
ピザが焼けないのにピザ窯を自作!
オープン当初の苦労話も。中山さんは形から入るタイプだった
勢いと行動力だけで始めた中山さんは、なんとピザを焼けないのに自作のピザ窯をつくったそう! しかもオープン当初は、焼き方を学びながら営業を始めたという破天荒さ。「窯をつくればピザが焼けるようになると思っていた」と、中山さんは笑顔で当時を振り返ります。
とはいえ、今ではすっかり店の看板メニューとなったピザ。中でも人気なのが、店名を冠した「ビアンケッティ」です。
しらすたっぷり!ここでしか食べられない特別なピザ
店名らしく、しらすがてんこ盛り!「ビアンケッティ」(1980円)
イタリア語で「しらす」を意味する「ビアンケッティ」。南知多の名産でもあるしらすを豪快に使った自慢のピザです。
直径27cmの自家製生地に、地元トマトで仕込んだトマトソース、モッツァレラチーズ、バジルをのせた王道のマルゲリータに、しらすをトッピング! ここでしか味わえない特別な1枚です。
レシピなし!日替わりで生まれる破天荒パスタ
レシピはなく、その日の旬の素材とひらめきで生まれる自慢のパスタ。「ペスカトーレ」(3000円)
さらに注目したいのがパスタのメニュー。日によって具材や味付けが変わるのも、「ビアンケッティ」の魅力の1つです。この日の「ペスカトーレ」は、地元農家のトマトと、その日に仕入れた魚介をふんだんに使用。中山シェフの手によって、食べ応え抜群のパスタに仕上がっていました。
一期一会の一皿と出会えることも、店を訪れる魅力
ただし注意点も! お目当ての料理が必ず食べられるとは限りません。絶品との一期一会を楽しむことが、「ビアンケッティ」の醍醐味なのです。
しらすが多すぎて、もはやパスタが見えない大人気の一皿。「しらすのパスタ」(1980円)
そして驚いたのは、しらすを山盛りにしたパスタ。にんにくとオリーブオイルでシンプルに仕上げたパスタに、しらすの塩味が絶妙に絡み合い、南知多らしい逸品となっています。
どの料理もお客さんの胃袋をつかむおいしさで、店内には満足げな笑顔が広がっていました。
破天荒イタリアンから広がる未来への挑戦
自由な発想から生まれる料理とともに、中山さんの挑戦は広がり続ける
「飲食店をやることで自分が救われた」と語る中山さん。今では将来飲食業に挑戦したい人に向けて、場所を貸し出す取り組みも行っています。
2026年から破天荒イタリアン「ビアンケッティ」は、夫婦で二人三脚の新たなスタートを切るのだそう。乞うご期待です!