100台以上の『スロットカー』!職人のセンスが光る、限定品だらけのコレクション
車やプラモデル、カメラなど、趣味の世界を楽しむ大人たちに密着してその魅力を調査する『極上ライフ おとなの秘密基地』。2016年~2018年までテレビ愛知で放送され、現在はLocipoでアーカイブを見ることができる。
今回の秘密基地の主は、寺井規智(のりとし)さん。会社経営の忙しさを癒してくれる、スロットカーの魅力を語る。
寺井さんの部屋には車の模型がいっぱい。これらはスロットカーだそう。「いやーちょっと数えたことない、たぶん100台ぐらいはあると思う」とスロットカーコレクターの寺井さんは話す。
「スロット」と呼ばれる溝がつけられた専用コースに沿って、車を走らせて楽しむスロットカー。1960年代に世界中でブームが巻き起こり、日本に上陸し各地にレース場が作られた。今も根強いファンが存在する。
「最初の頃は、色々集めていくということにすごく興味を持ってたんで、限定品とか結構買った。これは特別なカラーリングを施したもので」と思い出のスロットカーを出した。もともとはミニカーのコレクターだったとか。このBMW3.5CSLのスロットカーのカラーリングの美しさに目を奪われたことが、スロットカーを集めるきっかけになった。
18年間で集めたスロットカーは100台以上。中でもお気に入りについて聞くと、「大事なものはこちらのほうにも置いてある」と綺麗にディスプレイしてある棚へ移動。「ここにあるのは特に上2段はレジン製のボディが多くて、僕の中でも大切なものになる」と寺井さんは語る。
レジンという樹脂で作られたスロットカーは、一度に数百台しか作ることができない希少価値の高いもの。1台1台職人の手によって仕上げる。
こちらは、メルセデス300SLクーペ。モスグリーンのタイプは寺井さんのコレクションの中でも1、2位を争う貴重なもの。「1つの模型につき500台の限定生産品で、通常は箱に描かれているデザインのモデルが入っている。しかしこちらは、普通のものとは違って色も形も非常に珍しい」と寺井さん。
さらに、「日本に1台しかないと思うので大事にしていきたいなと思う。今のレーシングカーにはないちょっとシンプルなデザインだったり、カラーリングだったりこういったところが好き」とレジン製スロットカーの魅力を語る。
集めるうちに、レジン製スロットカーの魅力にはまっていった寺井さん。気がつけばお気に入りはすべてレジン製。「一般的なプラスチックのボディよりもレジンという樹脂を使ったボディを使っているので、すごく重くて走らせにくいけど、味があったりとかそういうところが好き」と寺井さんのスロットカーへの愛が感じられる。
1台1台手作りなので、レジン製のスロットカーは職人たちのセンスが光る。実写からスケールダウンを単純にするのではなくて、車がかっこよく見えるようにボディのデザインを少しずつ変えているのだそう。
寺井さんはスロットカーが走る姿を上から見たときに、平たく見えるのが気に入っているとか。「デザインの仕方がすごくキレイだと思うので、そこに思い入れがある」と寺井さんは話す。
こちらは寺井さんが一番大切にしている3台のフェラーリ。市場には滅多に出ることがないマニア憧れのモデルなんだそう。世界で200セットしか作られていなくて、その内の1セットだそう。実はこの3台の並び方に秘密がある。
1967年フェラーリが国際レースで1・2・3フィニッシュを達成した、伝説の瞬間を再現しているもの。なので微妙なゴールした瞬間のモデルなんだそう。何としても手に入れたかったというこのモデル。寺井さんのフェラーリは、世界限定200セットのうち最初に製造されたというナンバーワンのサインがある。
しかし寺井さん、どんなに貴重なコレクションでも必ず走らせて楽しむんだとか。「1回だけこれは走らせた。やっぱり動いている姿が見てみたかったので走らせてみた」と大事にしているフェラーリも例外ではないようだ。
『極上ライフ おとなの秘密基地』
【放送局】テレビ愛知 2016〜2018年放送(現在はLocipoでアーカイブを視聴可能)
【番組HP】https://tv-aichi.co.jp/himitsukichi/
【You Tube】https://www.youtube.com/watch?v=afCfo5sbfbM