集めて、修理して、走らせて。『スロットカー』のすべてを愛す姿に密着!

車やプラモデル、カメラなど、趣味の世界を楽しむ大人たちに密着してその魅力を調査する『極上ライフ おとなの秘密基地』。2016年~2018年までテレビ愛知で放送され、現在はLocipoでアーカイブを見ることができる。

今回の秘密基地の主、寺井規智(のりとし)さんはスロットカーのコレクター。特別カラーを施した限定生産のBMWを始め、その数はおよそ100台。集めるだけでなく、走らせたり修理したりとスロットカーのすべてを愛す姿に密着する。


ある日、寺井さんは名古屋市瑞穂区にある、行きつけのスロットカー場へ。仲間と走らせるために、いろいろ持ってきたとか。その中には貴重なコレクションもある。


仲間とは、月に一度のペースで集まっているそう。スロットカーは「スロット」つまり溝に沿って走る車のことで、車の裏には金属製のブラシがついている。溝には電気が流れており、手元のコントローラーで電気の量を調整することで速度を制御するのだ。


寺井さんは、スロットカーの走らせ方にこだわりがある。よく見ると寺井さんのスロットカーがコーナーでお尻を振って滑っているのがわかる。

「本物の車と一緒のように手前でスピードを落として、徐々にスピードを上げていくという、その時にお尻が滑ったりするのも面白い」と寺井さん。つまり、カーブを滑るように曲がる走りがこだわりだとか。ほとんどのスロットカーには車の裏に磁石が付いているため、溝から外れずカーブも安定して曲がることができる。しかし寺井さんたちはあえて磁石を付けずに走らせている。そのため、時にはスピンをしてしまうことも。


「磁石を付けてないほうが、自分のコントロールというか繊細な動きによってくる。ラフにコントロールしちゃうと、もうコーナーの出口ですっとんで行っちゃったりとか」と本物らしく走らせることが楽しいのだそう。


普通ならば、ひっくり返って貴重なコレクションが壊れてしまわないかと不安になるところだが、「僕は貴重なコレクションを走らせたい。やっぱりスロットカーは走らせるために作られているから。いいおっさんがキャアキャア言ってね、ドタバタ走って、でもこれはいいですよ。60歳になっても70歳になってもできる趣味だから」と寺井さん。

さらに、仲間たちも「事故してもケガせんでね」と皆楽しそうに話す。


この日は、秘密基地にこもって作業をするという寺井さん。手にしているのは、10年以上前に製造された真っ赤なフェラーリのスロットカー。お店の店頭に飾ってあったものを譲ってもらってきたので、少し傷んでいるところを直したいのだそう。

市場にはもう出回らないだろうという貴重品だが、長い間店頭に飾られていたために不具合があるようだ。「走らせるということに関しては全く問題ないと思うけど、元通りにしたいというのがあるんで」と寺井さんは傷みを確認する。窓枠が剥がれ、展示しているうちに接着剤が劣化してしまったよう。さらに、ホイールのスピナーという部品が取れてしまっているので、純正の部品を使って直す。


寺井さんは、自分でスロットカーの修理をするために、数カ月かけ海外のメーカーから部品を取り寄せた。まずは右前輪のホイールのスピナーから修理するが、取り寄せた部品と合わない。すると「今から調整するか、もしくは合うものを探す」と寺井さん。海外から取り寄せた部品は作りが甘く、ぴったり合わないこともよくあるそう。

一つ一つ手作りに近いため、いつも数個ずつまとめて取り寄せるようにしているんだとか。いくつも試してようやく合うものが見つかる。


次は、窓枠の修理を試みる。窓枠の接着剤が取れて動いてしまっているので、それをきちんと付け直すそうだ。のりが乾いてしまって完全にくっついていない状態だったので、残った接着剤で窓に傷をつけないよう慎重にカッターで剥がしていく。

「もうちょっと曲げてみるか、あんまり曲げると怖いんで」と寺井さん。窓枠のカーブにタイヤを使うことで、強く押されてしまい折れることを防ぐのだそう。


あとはしっかり磨いて仕上げて、フェラーリ330P4 BOAC500の修理完了。取れていたタイヤの部品も付き、剥がれかけていた窓枠も綺麗に取り付けた。


数日後、いつものスロットカー場に寺井さんの姿が。「せっかく作り直したので、走らせようと思って持ってきた」と楽しそうに話す、寺井さん。

あれだけ丁寧に直して磨き上げたのに、と思うところだが「やっぱり走らせないとね、走るためのものだから。やっぱり緊張する、最初は」と寺井さんは言う。

順調な滑り出しをしたスロットカーを満足そうに見守る。


明快な走りを見せていたが、壁にぶつかってしまった。スロットカーは故障していないようだ。貴重な車なのにと思ってしまうところだが、「できるだけ壊さないように走らせるけど、壊れたらまた直す」と修理するのも楽しい寺井さんは、嬉しそうに話す。

『極上ライフ おとなの秘密基地』

【放送局】テレビ愛知 2016〜2018年放送(現在はLocipoでアーカイブを視聴可能)
【番組HP】https://tv-aichi.co.jp/himitsukichi/
【You Tube】https://www.youtube.com/watch?v=WTHbdpaHxSI

極上ライフ おとなの秘密基地

趣味を通して人生の喜びを追求する、大人のための「知的好奇心」探求番組。

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