お姫様がいっぱい!?映えスポットだらけの「お菓子の城」の今に迫る!『チャント!』
日々の暮らしの中で、時折頭をもたげるちょっとした疑問や探し物。そんなお悩みを解決してくれるのが「暮らしのギモン ちょいと解決しましょう課」です。
今回の疑問は、愛知県犬山市にあるテーマパーク「お菓子の城」に関する疑問。中山真希調査員(以下、中山調査員)が、噂の真相を確かめました。
「お菓子の城の今が知りたい!」世代によって違うイメージ
今回ギモンを寄せたのは、幼少期から「お菓子の城」のCMを見て育った井下美紀さんと、娘の蘭ちゃん。自宅で夢について話していた際、蘭ちゃんの「お菓子をお腹いっぱい食べたい」という一言をきっかけに、最近見なくなった「お菓子の城」のCMを思い出したそうです。
(井下美紀さん)
「小さい時にお菓子の城のCMを見た。最近見ないからどうなっているの?」
今回のギモンは、「お菓子の城の今が知りたい」というもの。そこでまずは、CMになじみのある世代に聞き込みを開始。
(40代)
「子どもの頃に行きました。クッキー工場のような所でお菓子を作った」
(50代)
「お菓子の食べ放題」
一方、CMを見たことも聞いたこともないものの、なぜかその存在は知っているという若い世代は…。
(20代)
「(Qお菓子の城のイメージは?)映え。お菓子の要素を知らない」
中高年世代にとっては、お菓子を「作ったり」「食べたり」できる場所。しかし、若い世代にとっては、「映える」場所と、イメージにギャップがありました。お菓子の城の今を知るためには、「お菓子作り体験」「お菓子食べ放題」「映え」の3つのキーワードを紐解く必要がありそうです。
中山調査員と井下さん親子で、現地に行くことになりました。
子どもと一緒に楽しめるお菓子作り!
お菓子の城がオープンしたのは、今から37年前の1986年。「タマゴボーロ」でお馴染みの竹田本社が、総工費15億円をかけて作り上げた、お菓子のテーマパークです。建物のエントランスには、開園当時からある巨大なシュガーケーキがあります。
まずは、キーワードの1つ目、「お菓子作り体験」から調査開始。2階にはお菓子作りコーナーがあり、クッキー作りやドーナツのアイシングなど、4種類のお菓子作りが体験できます。あらかじめ、フレーバーのついたクッキー生地が用意されているため、好きな形で作って、焼くだけ!小さなお子さんでも、手軽に楽しめるようになっています。
(蘭ちゃん)
「食べちゃおう!(Q味はどう?)おいしい~!」
お菓子が作れるのは、開園当時のままでした。子どもの頃に体験した、お父さんお母さん世代は、懐かしいかもしれません。
オリジナルパフェが作れる!スイーツバイキングも健在
2つ目のキーワードは、「お菓子食べ放題」。オープン当時の映像では、カップケーキやマドレーヌなど焼き菓子が中心でしたが、現在はアイスやトッピング系が中心。「作る楽しさを知ってほしい」との思いから、オリジナルパフェが作れるような内容に変わりましたが、スイーツバイキングは続いていました。もちろん体験で作ったお菓子もトッピングOK!
(蘭ちゃん)
「(自分の作ったクッキーとは合う?)合う、めっちゃ合う!」
お菓子をお腹いっぱい食べてみたかったという蘭ちゃんは、夢が叶って大満足。
残る1つは「映え」。中山調査員も、スイーツを存分に食べてお腹は満たされているものの、映えが見つかっていないと首をかしげます。若い世代の言っていた「映え」とは 何を指しているのでしょうか。
お姫様の撮影会!?映えスポット新設で利用者続出
「映え」を探しにバイキング会場を出ると、ドレス姿の女性を発見。さらに、家族総出でドレスアップし、写真を撮る人の姿も。お菓子の城なのに、なぜこんなことになっているのか、お菓子の城の広報の方に聞きました。
(お菓子の城・松原亜希子さん)
「私の調べによりますと、2014年頃ごろからグッと増えました」
そもそも衣装レンタルは、開業から程なくして始まったそうですが、当初は約10着のドレスをフロアの一角に置き、「ご自由にどうぞ」というスタイルでした。
このサービスが注目され始めたきっかけが、2000年代に起きたコスプレブームです。利用者が徐々に増えてきたことで、ドレスやアイテムを拡充。2014年に更衣室を完備した衣装ルームを整備したことで広く認知され、利用者が大幅に増加したのです。
今では300着以上の衣装があり、大人向けのカラードレスはもちろん、0歳から着られるものまで揃っています。さらに、ここ数年のSNS映えの流行を取り入れ、戦略的に映えスポットを新設。おとぎ話の世界観を演出した「童話の小道」や、「トリックアート」などの写真映えスポットが多数あります。
ドレスのレンタルサービスは、多い時で1日約500人が利用するという人気ぶり。その手ごろな価格から、お菓子作りにやってきたはずが、ついつい子どもをお姫様にしてしまう親も多いそうです。蘭ちゃんと中山調査員もドレスアップして写真撮影を楽しみました。
(井下美紀さん)
「いまもお菓子であふれているんですけど、映えスポットにもなっていると感じました」
開園当初から残るサービスに加え、現代の流行に合わせた「映え」がプラスされたスポットに生まれ変わっていたお菓子の城。中山調査員は、無事にギモンを解決できました。
CBCテレビ「チャント!」5月19日放送より