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「不安なく働いてほしい」トヨタ自動車 5年連続で春闘満額回答 焦点は賃上げが中小企業に波及できるか

03.12(水)18:57
多くの企業が春闘の集中回答日を迎えるなか、トヨタ自動車は、組合側の要求に対し5年連続で満額回答しました。
トヨタ自動車は12日本社で労使協議会を開き、組合側が求めた賃上げ分の総額と月給7.6か月分のボーナスについて満額回答しました。賃上げ分の総額は、比較可能な1999年以降過去最高水準で、満額回答は5年連続です。
トヨタ自動車 東崇徳 総務・人事本部本部長:
「満額に込めた思いは、働いているメンバーの実質賃金を守って不安なく働いてほしい」
トヨタ自動車は、具体的な賃上げ幅について今後、人事評価制度の見直しなどを経て決めるとしています。
満額回答が約半数の中で下回る企業も

トヨタ紡織や愛知製鋼で満額回答となっていて、連合愛知によりますと満額回答を得たのは42組合中20組合です。(午後4時30分現在)
記者:
「各企業の回答をまとめたボードにはら続々と「満額」の文字が貼られていきます」
一方、三菱電機や日本製鉄では要求を下回る回答も見られました。
連合愛知 可知洋二会長:
「(大手が)高水準を確保できないと中小がついていけない日本の構図があるので、できるだけ上を目指すことから波及して(中小に)つながっていく」