ことしはサンマが安い!価格は去年の3分の1・サイズは例年の1.5倍に 過去最長 7年9か月の「黒潮大蛇行」は終息

8月29日、気象庁と海上保安庁が「黒潮大蛇行が終息した」と発表しました。私たちの食卓にも変化が起きるかもしれません。では、この秋の味覚の出来はどうなのでしょうか。
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(松本道弥アナウンサー)
「名古屋中央卸売市場に来ています。午前4時と早朝ですが、既に競りが行われていて、威勢の良い声が場内に響いています。皆さんの目当ては「サンマ」。サンマの発砲スチロールの箱が積み上げられています」
気になるサンマの値段。今年は安くなりそうでしょうか?さっそく聞いてみると…
(名古屋海産市場 鮮魚第一部 小平隆二副部長)
「ここ10年ないくらいのサイズで、大きいサンマ。昔10年前、15年前の頃のサンマが戻ってきた」
Q.豊漁と言っても間違いはない?
「今のところ間違いはない」
なんと15年ぶりの豊漁だと言う力強い声です。
サイズは例年の約1.5倍 味も良し!
ここ数年、日本のサンマは記録的な不漁に。水揚げのピークは2008年で全国で約34万トン。2022年には約20分の1の1万7000トンにまで激減しました。
関係者によると、ことしの日本近海はサンマが好む水温になり、豊漁になったのではということです。きょう並んだサンマの多くは北海道沖であがったもの。
(小平さん)
「背中に対しての身幅が去年はなかったので」
(松本)
「痩せていない、しっかりと脂がのっているサンマなんですね」
今年のサンマのサイズは例年の約1.5倍大きく、味もいいとのこと。そのお値段は?
(小平さん)
「きょうのこの大きいサイズは1尾300円」
Q.去年は1000円を切ることはなかった?
「なかったと思います」
去年の今頃は同じサイズで1尾1000円を下回ることはなかったそうですが、今年はなんと300円程に。3分の1になっています。
(小平さん)「ことしは去年と違って“サンマの年”です」
では、その味は…
(松本)「身が柔らかくて口の中でほぐれていきます。脂ものっておいしい」
めでたくやってきたサンマの年!さらにきょう、ほかの魚も今後豊漁になることが期待されるこんな発表が!
過去最長 7年9か月続いた「黒潮大蛇行」
(気象庁大気海洋部 髙槻靖予報官)
「大きな蛇行になったところが、2025年4月で終息したと判断するに至りました」
きょう午前、気象庁と海上保安庁は2017年8月から続いていた紀伊半島から東海沖の「黒潮大蛇行」は、ことし4月に終息したと発表しました。
この現象は日本列島の南岸に沿って流れる黒潮が大きく南に蛇行するものですが、今回は7年9か月も続き、過去最長となりました。
1965年以降に観測された黒潮大蛇行で比較すると、今回の次に長く続いたのは1975年8月から1980年3月までの4年8か月。いかに今回が長かったかがわかります。
(気象庁 髙槻予報官)
「向こう1か月についても黒潮大蛇行の条件と照らすと、黒潮大蛇行とは言えない状況が継続する予測になっています」
では海の魚への影響についてはどうなんでしょうか?
(気象庁 髙槻予報官)
「暖かいところが好きな魚は黒潮大蛇行しているときは、かなり南の方に行っていたので、漁場が近くなる可能性がある」
専門家「生き物にとってプラス効果か」
担当者によると大蛇行終息で、海水温の高いポイントが変化し漁場が移動したり、獲れる魚の種類や沿岸の海洋環境にも影響を与えるということです。海洋環境について詳しい専門家は。
(三重大学水産実験所 松田浩一教授)
「黒潮大蛇行が収まると少しは水温が下がってくれることが期待できる。生き物にとってもプラスの効果が期待できるのではないか」
終息によって、航行する船舶の経済的な運航コースも変わり、今後の私たちの「食」にもさらに影響を与えることは間違いありません。