20代以下“投票率35%”を変えたい! 愛知の学生が仕掛けた選挙イベント 若者の声を政治に届けるために…「自分のモヤモヤが社会課題になりうる」

どうやったら若い人が選挙に行くのか。愛知県の学生たちの取り組みを取材しました。
若者の投票率“35%程度” 「声を選挙で」奔走する学生も

6月28日、愛知県岡崎市の籠田公園では、的あてや射的などのミニゲームに、この季節ぴったりのかき氷。さらに、自作ロボットの展示まで。

このイベントを企画したのは、取材陣が持つカメラに興味津々な岡本紗輝さん、大学4年生です。
大学4年生 岡本紗輝さん:
「『65.3%フェスティバル』というイベントなんですけど、前回の参院選に行ってない10代・20代が約65.3%で、今まで選挙に興味がなかった、行く機会がなかった若者にも、選挙に興味をもってもらえるきっかけにしたくて」

実は、若者に投票を呼びかける選挙イベントなんです。
前回の参議院選挙では、全体の投票率が約52%に対し、20代以下の投票率は35%程度にとどまっています。

学生が中心となって若者の政治参加を呼びかける団体「ドットジェイピー」で広報を務める岡本さん。イベントで特に力を入れていたのが、国政政党の議員とのオンライントークセッション。しかし、各政党に参加を依頼する中で感じたことが。
ドットジェイピー 岡本紗輝さん:
「忙しいかもしれないけど返答してくれない政党が多くて、すごく残念だなと。国をつくっているなら、若者の声ももっと拾ってくれてもいいなと思った」
若者に政治への関心を持ってもらうため、9つの政党に協力を依頼。5つの政党が応じました。

参加した若者の中には“103万円の壁”に疑問を感じる人も。
社会人1年目 22歳:
「103万円を上げることで、学生からすると働ける額が増える。それによって使えるお金、留学など可能性が広がるとは思っている。一方で103万円以上稼がないといけない学生が増えていることは課題」

この先の暮らしに不安をもつ大学生も。
大学4年生 21歳:
「僕は今、大学4年生で来年社会人。来年初めて一人暮らしをするんですが、お金の話とか税金の話とか、大学生として不安に感じている」
議員からの回答を聞いて、感じたことは。
大学4年生 21歳:
「お金の問題はあした、あさってで変わるものではないと話していて、どうしたら変わるのかと考えた時に、若者が政治に関わらないといけないというのが一番変えられる部分だし、一番変わらないといけない部分だと思った」

自分の声を政治に届ける、その第一歩が投票です。
ドットジェイピー 岡本紗輝さん:
「学生も政治に関心がない、つながりを見いだせないのは課題だと思うので、自分のモヤモヤが社会課題にもなりうるのと、最終的には自分の声を選挙で一票投じる行動をしてほしい」