県が無料で婚活イベント・AIマッチングサービス 成婚の目標は年間100組 公金を使うのはあり? 愛知

愛知県が、少子化対策のため婚活サポートに本腰を入れています。結婚に至るまで、相談に乗るサービスもしています。
愛知県長久手市の「愛・地球博記念公園」体育館に集まった約400人の男女。
目的は婚活イベントです。
今年で3年目となるこのイベント、愛知県が無料で主催しているんです。
「少子化の1つの要因である未婚・晩婚化の対策として、出会いの機会を提供するのが
1つの目的です」(愛知県 子育て支援課 竹市有里さん)
県が本格的な“婚活サポート”

愛知県が無料で行う“婚活サポート”はほかにも…。
大規模な婚活イベントは出会いの機会になるものの、その後のサポートはできず、進展しづらいという課題があります。
そこで、県はオンラインサービス「あいち結婚サポートセンター」を開設し、去年12月、本格的な“婚活サポート”に乗り出しました。
「あいち結婚サポートセンターを担当する子育て支援課です。サービス開始から約半年。どのような成果が出ているのでしょうか」(上坂嵩アナウンサー)
「あいち結婚サポートセンター」は、AIを活用したマッチングを行います。
その後の交際・結婚に至るまで、専門の相談員にチャットか電話で相談できる“伴走型”のサービスです。
「成婚目標は年間100組」

Q.これまでの“成婚”は
「今年4月末時点で4組の方が成婚しています」(竹市さん)
県によると、4月末時点で2026人が登録しているといいます。
「愛知県としては、登録者数が4000人、5000人と増えることを期待しています。“成婚者”も目標としては年間100組程度にできれば」(竹市さん)
公金を使った婚活サービスへの賛否は?

少子化が進行する中、未婚化・晩婚化への対策として、“婚活サポート”を積極的に進めたい愛知県ですが――。
メ~テレが行ったアンケートでは、「行政が公金を使い婚活イベントを開催することをどう思いますか?」という質問に対し、「反対」が45%、「賛成」が25%という結果に。
賛成の理由として、“少子化対策”の助けになるという声や、「うちの25才の息子は自分で探せそうもないので、力を借りたい」など、成人した未婚の子どもを持つ親の意見も目立ちました。
一方、反対の理由は、「民間の”婚活サービス”で十分」、「“少子化対策”なら、結婚・出産しやすい世の中にするための給付・減税をしてほしい」など、別の使いみちを挙げる意見が多く出ました。
背景には社会の変化も

Q.ネガティブな意見の受け止めは
「自治体が支援するものとして、いいものかどうかという声もあるとは思いますが、やはりサポートが必要な方、求めている方は多いと思うので、その方へのサポートは自治体としても続けていきたいと思っています」(竹市さん)
行政が“婚活サポート”に乗り出す背景には、社会の変容もあるようです。
「『お相手が自分のことをどんなふうに思っているか気になっています』とか、『こういう服装でデートしようと思うがどうですか』など、ちょっとした相談でもしていただけるのが、従来のマッチングアプリと異なるところかなと思います」(竹市さん)
「いま職場でプライベートな話はしづらいというのもありますので、県のサービスをぜひ活用してほしいと思います」(竹市さん)