大阪・関西万博がまもなく開幕 ランタンを持って自然の大切さを学ぶパビリオンも 愛知万博の思いを継承へ

大阪・関西万博の開幕まで2週間を切りました。20年前に開催された愛知万博の思いを引き継ぐことはできるのでしょうか。
記者:
「会場にやってきました。万博を象徴する大屋根リングが見えます」
大阪・関西万博の会場ゲートから入ってすぐの場所にあるのが、住友グループが手がけるパビリオン「住友館」です。
記者:
「パビリオンの中には、本物の植物と映像技術を使って森が再現されているんです」
パビリオンの再現された、まるで本物の森

来場者は建物に入るとランタンを手渡されます。このランタンを片手に会場の中で再現された森を巡ります。
記者:
「霧が立ち込めていて幻想的な空間が広がっていますね。外よりも涼しくなっています」
この霧は、細かい粒子のミストで作られていてほとんど濡れません。さらに会場内を進んでいくと、自然の中で生きる動物の姿が映し出され、まるで本物の森にいるような体験ができます。散策を続けていると、ランタンから声が聞こえてきました。
記者:
「ランタンが案内してくれるんですね。それでは奥に行ってみましょう」

ランタンを使った特別な演出もあります。
記者:
「切り株にランタンを置いてみると、穴が光ってキツネの親子が見えました」
森の散策のクライマックスを飾るのが「パフォーミングシアター」です。散策時間は約35分で終了しました。
住友館 西條浩史館長:
「若い世代の人たちが自然環境や地球環境問題などに関心を持ち続けることのきっかけとして残っていけば」
愛知万博と大阪・関西万博と比較

2025年以来、20年ぶりに日本で開催される大阪・関西万博。その広さを愛知万博と比べてみると、大阪・関西万博は少しコンパクトになっています。
一方で、参加する国や地域などは愛知万博の125に対して大阪・関西万博は165と増加しています。そして、大人の1日券は愛知万博の4600円と比べて、大阪・関西万博は7500円と、約1.6倍アップしています。
愛知万博の事務総長に聞く「万博の教訓」

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに4月13日に開幕する大阪・関西万博。愛知万博から学ぶべき教訓とは何か。愛知万博が開催された当時に日本国際博覧会協会の事務総長を務めていた中村利雄さんに話を聞きました。
中村利雄さん:
「(テーマについて)理解しやすい説明がないといけない。何のためにこのイベントを誰がやっているのか。語りかける”ストーリー”が無いと(市民の理解が)断片的になってしまう」
「愛知万博」から「大阪・関西万博」へ 思いを継承

愛知万博では、モリゾーとキッコロが市民にストーリーを語りかける役割を担いました。
中村利雄さん:
「モリゾーとキッコロのアニメも作った。森の中のことをキッコロがおじいちゃん(モリゾー)に聞く。おじいちゃんが『これは珍しいトンボで世界でなかなか見られないから、見つけたら大事にしないといけない』などと説明する。アニメで子どもに理解してもらった」
市民にテーマを理解してもらった上で、会場内では来場者が環境にやさしい取り組みを実践しました。こうした”市民参加型”の仕組みで、愛知万博はリピーターを増やし、最終的には2200万人以上を動員しました。
中村利雄さん:
「大阪・関西万博はやはり世の中の進歩のためにやってよかった(と思ってもらえる)、そのための工夫がなされていて、行ってみたら驚きを与えていただきたいと思います」